あの時、どう動けばよかったのか・・・

もう出産はできないだろうと思っていたニャアちゃんが奇跡的に産んだ仔猫たち。
5日前の晩、一番大きく成長していた仔猫が箱の中で冷たくなっているのを見つけ、茫然。

昼まで動いていたのを見かけていたのに・・・。
ニャアちゃんのお乳が足りないのかもしれないと、残った2匹の仔猫たちにミルクを飲ませようとするも飲んでくれず、少しずつ口に入れて無理やりなめさせ。
1匹は元気そうでしたが、もう1匹は以前から成長が遅く小さく弱っているようで心配に思っていました。
 
その翌朝、箱をのぞいてみると仔猫がいない〜。
私たちが仔猫を触ったのが気に入らなかったようで、ニャアちゃんがまたどこかに移動させたのでした。
旦那がめぼしをつけていた、ニャアちゃんが安心できる?場所をさがすと仔猫を発見。

以前も同じような状況で人工保育が必要かとニャアちゃんから弱った仔猫をとりあげたら、いなくなった仔猫を心配してさがしまわったせいなのか、ニャアちゃんが大けがをして帰ってきたこともあり、とりあえず今回はその場所に箱を置いてニャアちゃんに任せてみようかと様子をみることにしました。
しかしその晩、小さかった仔猫がやはり冷たくなってしまいました。
もう1匹の仔猫も元気がなくなっています。

このままニャアちゃんに任せるか、一か八かで人工保育をしてみるかどうしようか考えた末。
もう1匹の仔猫をニャアちゃんがいる時にとりあげてニャアちゃんの反応をみてみることに。
特に何も反応を示さず、さがす様子もなかったので、私たちで人工保育を試みることにしました。
 
仔猫は吸い付く力は弱いものの、少しはミルクを飲むことができましたが下痢をしていました。
鼻水がでており目が片方あきにくいのも気になりました。
夜中も排泄とミルクの世話をしましたが、体重も増えずミルクも少ししか飲めず下痢をする・・・という状態で、確実に弱っている・・・。

以前もミルクを飲んでくれない仔猫を病院に連れて行って点滴をしてもらったら雄叫びをあげてそのまま死んでしまったので、病院に連れて行くのも迷ってしまい気もそぞろで様子をみていたのですが。
ミルクをほとんど飲まないため口の横から無理矢理哺乳瓶を入れて少しずつ飲ませていたのですが、とうとう仔猫が口を開けて荒い呼吸をするようになり、あえぐように苦しそうな状態になりました。
私のミルクの与え方が悪く、気道にミルクが入ってしまった(誤飲)のでしょう。
背中をたたいたり軽くふってみたりしましたが、どうにもなりません。

なぜながら「がんばれよ〜」と声をかけるも取り返しはつかず厳しい状態となり、最期は母親と一緒にすごさせたいとニャアちゃんを呼んで仔猫を見せました。
ニャアちゃんは仔猫を一生懸命なめて、すぐにくわえてどこかへ連れていきました。
仔猫はニャアちゃんの安心できる場所でたくさんなめられた状態で冷たくなっていました。
   
できることなら、あのミルクをあげる前に戻りたい・・・。そして、別の病院に連れて行くべきだったんだ。
いろいろなことが悔やまれます。
その時の判断、動きで状況が変わったのかも・・・と。

あ〜あ・・・しょんぼり。
なぜ、いつも2週間くらいまで育つのにそこから弱っていくのでしょう。
近親交配などがあって、もともとが弱い仔猫なのかもしれませんが。 


相田みつをさんの言葉に「そのとき どう動く」というのがあります。
以前働いていた職場で、自分で肝に銘じるために目につくところにはっていたのを思い出しました。

その時 どう動くか・・・。
交通事故やいろんな不慮の事故を起こした人やまきこまれた人、オリンピックの選手だってそうかもしれない、大なり小なり、一瞬の判断ミスや瞬時の行動によって人生が変わってしまうということもあるでしょう。

あの時ああしていれば・・・と後悔せずにいられないこと。
その時に動けるために準備をしておくことの大切さ・・・。

自分のことなら自身であきらめたり責任をもって反省したりもできますが、対人(生き物)とのかかわりでの結果となると、自分が力になってあげたいと頑張ってもどうしてあげることもできない、よい変化を生み出せない場合、自分の無力感に落ち込んでしまうのだなあ。
まあ、いつまでも落ち込んでいてもしょうがないし、経験として学んでいくしかないのでしょうけどね。
 
ニャアちゃん、子育て頑張ってたのにな・・・。
力になれずにごめんね。