高野山・熊野三山・伊勢神宮・大神神社への旅②  〜熊野速玉大社・熊野那智大社(飛瀧神社)〜

 
熊野本宮大社から熊野速玉大社へと向かいます。
美しい熊野川の景色を横目に見ながら走ること40〜50分(かなり記憶が曖昧…)、速玉大社に到着です。
もうすでに夕方になっておりましたので、ちょっと焦りを感じつつ境内へ。

神社にしては珍しく階段がなく平たんな砂利道を歩いてお参りできますので、ユニバーサルデザインな神社?とも言えますね。
修験道である神社にしては、かなり珍しいのでは?と思いましたが、この速玉大社が「新宮」と呼ばれるいわれを知って、なるほどと思いました。

元々は速玉大社から南にある神倉山(かんのくらやま)の地に熊野権現が降臨されたとして鎮座されていたのが、景行天皇の時代に今の場所に移され、神倉神社を「古宮(本宮)」と呼ぶのに対して速玉大社は「新宮」と呼ばれており、それが新宮市の由来ともなったのだそうです。
     
   
   朱塗りが美しい速玉大社の社殿   

  
   右手から上三段、速玉殿、結宮  
 
この速玉大社には推定樹齢1000年ともいわれる日本最大のナギの巨木(ご神木)がありました。
しかし、なぜか私はその立派なナギの写真を撮っておらず、撮っていたのは駐車場近辺の稲荷宮の近くにあった木…?
    
  
  この〜木なんの木、気になる木〜 素敵な木〜… 


そして、この日はすでに日も暮れてきておりましたので、古宮である神倉神社へは翌日参拝に行きました。
が、やはりこの神倉神社への道のりは、まさに“修験道”だったのでありました…。          
この登り口にある鳥居は両部鳥居といって柱の部分に控え柱があり、密教に由来する神仏習合の盛んな神社で見かける鳥居の形らしいです。

  
  すごい石段(汗)…源頼朝が寄進したと言われる鎌倉積みの石段です
 
  
  急こう配で幅の狭い階段が続きます(ひぃ〜)    

  
  神倉神社のご神体のゴトビキ岩です〜!
   
   
  ちなみに…下の道路から撮った神倉山 岩が見えます

  
   ズームアップ!人が頑張って登ってますね〜
 

この日は朝一で熊野那智大社へと参拝してすでにかなり歩きまわっており、プラス神倉山登山でちょっと修験者の気分?を味わえましたね。
 
 
さて、その熊野那智大社
今回の旅で私がとても行きたくて楽しみな場所でもありました。

大門坂からの熊野古道世界遺産)を歩いてみたかったのです。
このたび、やっと念願が叶いました〜!
この日は台風が近づいていたのもあり、朝から小雨模様のあいにくの天気でしたが歩き出すと雨もやみ、神様ありがとうございます!の気分でした。


    

   
熊野古道の中でも最もいにしえの雰囲気を残す美しく苔むした石畳が続きます 
   これぞ熊野って感じなのです〜!
   
             
   
       
     

   
   600mほど、古道の雰囲気を楽しみながら登っていくと、
   いよいよ那智大社の鳥居が見えてきました…が、まだ階段が続く…

   
     

   
    熊野那智大社へ到着です〜! 
   この日は例大祭那智の火祭りの前日だったので準備が行われていました

   
      
   那智の大楠(樹齢850年) 空洞があり胎内くぐりができます
 
  
  青岸渡寺の三重塔と那智の滝が見えます! おぉ〜!!


那智の滝をめざして那智大社別宮飛瀧(ひろう)神社へと、これまた苔むした岩段を降りていきます。         
那智の滝世界遺産)は、落差133m、日本一の大滝です。
この大滝が飛瀧神社のご神体そのものですので、社殿はありません。 
              
 
      
   滝水の落下音と飛沫が立ち込める境内は荘厳な雰囲気…

   
   滝壺は日本一深く、10mもあるのだとか 

飛瀧神社社務所の横からは、那智御滝遥拝所へ行けるようになっています。
遥拝所に行くには入場料として大人300円(小中学生200円)が必要です。
せっかくなので行ってきました。
延命長寿のお瀧水をゴクゴク飲んで、ペットボトルにも補充させていただき、パワーみなぎる気分です!

この日まわった那智大社参拝のコースは、
大門坂駐車場→大門坂→表参道→熊野那智大社那智山青岸渡寺→三重塔→飛瀧神社那智の滝→大門坂→大門坂駐車場 

で、多分2kmちょっとぐらいのコースではないかと思いますが、見学時間も含めると所要時間は3時間ぐらいはかかりました。
 
この日は蒸し暑かったし、神倉山にも登って他の神社なども参拝してまわったので結構歩きまわりました。
岩や滝がご神体の熊野三山の神社。まさに自然信仰がそのまま残っている形です。

熊野信仰は自然信仰から修験道に発展し、神仏習合しながら発展したという歴史がありますが、その原点を拝ませていただける場所ですね。
社殿などは自然災害によって遷座されてはおりますが、古来から多くの人々が今も原始の形で残されている聖地へと足を運んできたんだなあ…と、感じ入ることができ、熊野詣でを満喫できました。