東日本大震災時の星からの学び

 
6年目の3月11日。
今年は、テレビでの特番も少なくなっていたような気がしました。
何度も見ては思い出される辛く過酷な映像…ということもあるでしょうし、“前を向いてがんばっている方たちの今”の報道の方が多かったように思います。 

お天気もよかったので、近所の神社へお参りに行ってきました。
主祭神がワタツミの神(日本神話の海の神様)である小さな地域の神社ですが、参拝者は意外に多かったです。
3月11日、という特別な思いもあるでしょうし、受験シーズンですから合格祈願かもしれないですね。

 
今まで調べたことがなかったのですが、2011年3月11日14時46分のホロスコープを見てみました。
そして、占術者たちのブログ記事から、どのように考察をされているかを調べてみました。
 
まず、たくさんの方が挙げられていたのが、魚座30度(数え)の天王星
まさに、翌日には84年ぶりに始まりの牡羊座天王星が入る、という状況だったそうです。

牡羊座1度というのは春分点にあたるわけで、革命を起こす天王星が84年ぶりに新年を迎えるタイミングにあった、ということです。 
さらに、海王星水瓶座30度。
天王星以降の動きの遅いトランスサタニアンがサインを移動する時には、社会的に大きな出来事が起きやすい、とされています。

そして、8ハウス近辺に天体が密集しています。
8ハウスは水の性質で“死と再生に関係すること”の意味があり、カスプも水の魚座でした。

8ハウスに天体があると、その天体の意味することで大きな改革がなされます。
何らかの対象と一体化して、変容を余儀なくされるという作用をもたらします。

また、土星天王星冥王星が活動宮にありTスクエアが形成されている、という記事も見かけましたが、これはオーブを広くとらないと成立しないですし、長期にわたって形成されるアスペクトなので、それが天災を示すのか11日に起こるとするのか、は難しいのでは?と思いました。
ですがとにかく、不穏な傾向にあったことは間違いないですね。
 
松村潔さんの過去の雑記を見つけて少し読んでみました。
東日本大震災の時のホロスコープの中で、津波地震、町の崩壊などに該当し、それをはっきり示しているのは土星です」と書いてありました。

土星は天秤座の16度(サビアン度数)に位置し、春分点天王星と165度の関係にありました。
165度というのは、太陽と月のサイクルの関係では、新月は太陽と月が合で0度、満月には太陽と月は180度になるのですが、これは相対的な180度であって12サインの位置から考えると165度の位置で起こるらしいのです。
松村氏がサビアンシンボルを読み解く時に、サインの真ん中で崩壊現象が起こると主張されているのは、この考えによるということでした。

ちなみに、天秤座16度のサビアンシンボルは『流されてしまった船着き場(嵐の後に船が修理を必要として陸に上がっている)』で、もう船が出港できなくなるぐらい陸地と海の境界部分が海の力に浸されてしまった様子を示しており、まさに津波を結びつけて考えてしまいますが…。
意味は、「時には大きな危険に遭遇して傷つき、陸地という既知の常識的な世界に戻って回復を待たねばならないような事態に遭遇する。対人関係などで激しく傷ついた人が一度人生の現場から退き、心の中を分析する」というようなことで。
この度数に土星があるというのは、なかなか辛いだろうというのは私にもわかります。
 
・・・『太陽と月の関係を、そのまま天王星土星に置き換えるのは、サイクルの比率が違いすぎるので、無理だけど、土星がてんびん座の16度にあるということは、すくなくとも「自分が生まれてくる時に、設定された目標に対して、反対材料が出てきて、それに飲み込まれた」とはいえる訳ですね。』・・・
 ・・・『土星は96年の四月に春分点に入り、その前の年の四月に、天王星みずがめ座に入ってますね。だいたい天王星はひとつのサインが7年なので、大雑把に言えば、天王星みずがめ座に入った時のヴィジョンを、土星春分点で吸い込み、それに対しての反対材料を、東日本震災の頃に体験しているときに、天王星はふたつサインを移動して、春分点から再チャージということですね。』・・・
・・・『でも、肝心な話なんだけど、165度地点は、形の崩壊であるとともに、当初の目的のオクターヴをひとつあげているということです。離反しているように見えるのは形の上だけで、実際には、当初の目的をもっと上昇させているということですね。』・・・

松村氏が書いていたことは私には難しく、ちゃんと理解できてはおりません。
天王星土星は165度なのですが、それは牡羊座春分点からではなくて土星の天秤座16度から数えると165度かと思うので、よく理解できないのです…)

ですが、何となく文面からは希望を感じることができました。
3月11日に天体(太陽系宇宙エネルギー)が地球に及ぼした影響は、“始まり”の可能性でもあるニュアンスを感じたからです。
土星は3ハウスで対人関係の天秤座にありましたので、被災された方たちが地域で協力しながら繋がり、試練を乗り越えていく、という見方もできるのかもしれませんね。
 
確かに東日本大震災時のホロスコープは、平穏な状況を示しているとは言えないようです。
でも、調和的でなく大変な事を示しているホロスコープというのは数多くあると思いますが、それは非凡な新しいことを起こす力を秘めている、ともいえるのだと思います。
改革者など、大きなことを起こす力がある人のホロスコープには、ハードなアスペクトが多いと読んだことがありますし。
 
3月11日の天災(人災)は、甚大な不幸な出来事を多くの人々にもたらしましたが、同時にマンパワーをたくさん生み出し、何かステージアップした変動も起こっているのだ…と思いたいです。
  
   


(追記)
この記事を読み返して気づいたことは、こちらのブログに書きました☟
small-eco.hatenadiary.com

読んでみると、当時よく理解できていなかった松村氏の165度の解説が少し理解できるようになっていました。
天秤座16度の土星が受け取っていた天王星ビジョンを春分点近くの天王星が再チャージしたから、天王星土星からの165度地点という意味だったのですね…