ICと4ハウスについて考える

 
ピョンチャンオリンピックが閉幕しましたね〜。
開会する時のメディア情報が、政治の不穏さや大会会場の準備不足といったものがクローズアップされていて、大丈夫かなあという思いだったのですが。
終わってみれば、感動!の一言で、メディアの影響は大きいですな…。

日本人選手の大活躍は心を躍らせ、日本中に大きな活力を与えてくれましたね。
選手たちの、オリンピックまでの厳しい道のり、自分に与えられた競技時間に最大限の力を発揮できるかといったプレッシャー…
それを乗り越えて結果を出せるという凄技は、見ている側にもムーブメントを起こします。 
オリンピックでの健闘に影響を受けて、何かに挑戦しよう!と元気をもらった人も多いはず。

次は、パラリンピックが開幕しますね。
また新たなドラマが歴史を作っていくんだろうな… がんばれ!日本!!


ところで、個人のことはよく知らなかったけど日本人選手だから応援する、というのは、国という集団的な地盤を共有しているということで肩入れしているわけで、この帰属する集団性や心理的な大地みたいなものは、ホロスコープではICから続く4ハウスが示しています。
最近ずっと、このICという感受点の意味について考えていたので、ちょっとオリンピックにつなげてみました(笑)

4ハウスの意味は「家庭環境、故郷、安定した生活のベース、ホーム、バックグラウンド」で、サインとしては水の性質の蟹座に対応しています。
ICというのは、この4ハウスのカスプ(ハウスが始まる境目)で、「自分を安定した場所に戻す個人の母体となる地点」となりますか。

MCは昼の太陽が昇りきった地点であるのに対し、反対側のICは真夜中の太陽の地点で眠りの場所。
個人性を捨てた根(ルーツ)の部分で「集合的無意識」との接点と言われています。

日本という国の、自分が住む風土の、そして家族の、共通されたルーツによる活力源。
普段は意識できない、つながった根っこで地球上の人たちは結ばれているという、集合的なパワーの源。
オリンピックというのは、そういう感覚を意識の表面に何となく浮き上がらせてくれたようにも思ったのですね。

 
さて、個人のホロスコープでは、自分の家庭環境や心理的な土台となっていることが、ICのサインから推しはかれます。
…ということを考えてみた時に、あれっ?と自分のホロスコープが気になったのです。 

ASC・DSC・MC・ICといった感受点(度数)というのは、出生時間や出生地域がわからないと計算できないポイントなのですね。 
で、私の生まれた時間は正確にはわかりません。

母子手帳は捨てたそうで、「産んだ頃に12時のお昼のサイレンを聞いた」「昼ごはんの準備を看護師さんがすぐ始めた」とかいう母の記憶を頼りに、12時前後の生まれ、というアバウトな時間でしかホロスコープを作れません。
生時がわからない場合は、12時でホロスコープを作成するのが一番誤差が少ないそうですしね。

私の場合12時出生だと、ICは天秤座の初期度数。
天秤座には月があるのでしっくりする気がしていたのですが、家庭環境…?と改めて考えてみた場合、うちには天秤座っぽい社交的なイメージが全然ないよなあ、と気になってしまい。
個人の個性を大事にするような家、という面では天秤座っぽさも持ち合わせた家庭環境にありますが、大枠としては乙女座な感じなんですよね。
実家は“周囲からは閉じた家”の雰囲気ですし、両親は(祖父も)医療系なので健康管理にはこだわりがあるし真面目なタイプ、そして結婚後の家は旦那の設計事務所を兼ねた家で、健康管理と実務の意味をもつ乙女座っぽいぞ…と。

暮らしの中に合理性を求めますし、掃除熱心とは言えませんが家が散らかっていると気になる方で、まずは片付けないとのんびり過ごせないのも、乙女座な感じですし…。
11時30分以前の出生だと、ICは乙女座となります。

そうすると、今までずっと牡羊座だと思っていたMCのサインも魚座になるわけですな。
過去の仕事も、“子どもに寄りそうことを求められる仕事”で受け身的だし、仕事の看板としてはMC魚座か〜?という気分になってきました。

適職を見るMCにこだわってホロスコープを読む勉強をしていたのですが、MCのサインが違うのかも…ということに何故思い及ばなかった!?という、自分の中ではちょっとした衝撃で…。
ま、人にとってはどうでもいい話ですけど(笑)
  
ホロスコープ図の正解はわからないのですが、感受点やハウスは『地上での受け皿』なので、実際の状態に照らして考えた方が合っているのかもしれませんよね。 
生まれた時間がわからない人は、家庭環境や、自分の心理的な根っこにある無意識的な基盤のようなものを考えて、4ハウスのサインを推しはかってみるのも、楽しいかと思いますよ!
 
 
 
  「しあわせ占星術(改訂版)」
  まついなつき著+原宿占星術虎の穴  株式会社KADOKAWA

 
まついなつきさんの本は、読んで面白くポイントはしっかりで、とてもわかりやすいです。
こちらの本には、ハウスとサインの組み合わせの象意も載っているので、参考になると思います。

〜 本文より 〜
ハウスの役割は、あくまでも「現場」であり、個人が感じる嗜好とは違っています。
個人の意識は天体の方で見るので、安心感や落ち着きについては「月」、好みや嗜好は「金星」で見ます。
4ハウスに「月」や「金星」がある人は、意識と現場がシンクロするので、自分が居心地の良い家や寝室を作りますが、そうでない場合は、実家や家族で過ごす家の状況が、4ハウスの状態とシンクロしていることもあります。