文殊仙寺と両子寺

GWは、今年も旦那が『ツール・ド・国東』に出場するので、国東方面へと出かけてきました。
 
今年は、Aコースのロングコース(160km)にエントリー。
本当はBコース(95km)にエントリーしたかったようですが、早くも定員締切になってしまったそうで。

ところがですよ。
彼は大会を前にして風邪をひいてしまい、幸い熱は出なかったものの、喉痛・鼻水・咳・眩暈もする、というような体調で…。
おいおい、参加するのかい?という状態なのですが、とりあえずは前日に別府の宿に泊まって温泉に入りまくり、明日は明日の風が吹くさ〜と早めに就寝。

さて、大会当日。肌寒さと風もあるものの、爽やかな快晴!
会場の選手たちの空気感にアドレナリンも上がったのか、旦那は何とか体調も復調し、160kmを完走しやがった〜!
しかし、毎年思いますが、よくやるよなあ…


    
  スタートを待つたくさんの選手たち 

  
  体育館敷地のマンホール…
   カブトガニを守る絵は杵築市ならではですね


そして今年は、せっかく国東に来たのでお寺参りをしてみました。
まずは、文殊仙寺(もんじゅせんじ)へ。

ずいぶんと昔、文殊仙寺にお参りしたことはあります。
大きな台風が来た後で、石段は枝や葉が散乱しており、境内も無人に近く、奥ノ院も今のように整備されておりませんでした。
石像や立ち並ぶ羅漢さんの姿、岩、寺を覆い尽くす樹といった、修験の険しさを感じたその時のインパクトとは、今回は違った場所に来たような印象をもちましたね。

    
  国東のお寺と言えば仁王像のイメージが強いですよね  
  
  
  樹の根が大きな岩を包み込んでおり芸術的ですなあ

    
  階段の途中で一息できる山門

  
  文殊菩薩はうさぎが守り本尊なので卯年だけ御開帳されます

    
  奥ノ院です 背後の巨大な磐座と一体になってますね〜      
    
  
  屋切が立派です!ここは卯ではなくて龍(辰)なのね… 


今年は、六郷満山文化が開山1300年の節目を迎える、ということで、行事も開催しておりました。
ちなみに六郷満山文化とは、奈良から平安時代にかけて、国東半島の両子山から海岸へ向かって続く谷にある6つの郷で栄えた、山岳信仰天台宗、そして宇佐神宮をはじめとする八幡神への信仰が結びついて生まれた神仏習合による独自の仏教文化、とのことです。

ちょうど記念イベントとして非公開文化財特別公開で、不滅の法燈・古文書・六所権現像・鬼大師坐像(元三大師)・奥之院岩窟、などが公開されていました。
せっかくなので拝観して、智恵のお水もいただきました(拝観料は600円)

特別拝観で興味深かったのは、鬼大師坐像。
おみくじの元祖とされ、霊力も強かったとされる良源慈恵大師(通称:元三大師)の木像です。
鬼というより小さな宇宙人?みたいな可愛らしいお姿の坐像でした。

何故、鬼の姿なのか?気になったので調べてみますと…
疫病が流行し、元三大師は疫病から人々を救うため祈りました。
疫鬼が現れ元三大師を悩まそうとしましたが、そのとき元三大師(角大師とも呼ばれる)は鬼のような姿になっていたので、疫鬼は恐れを成して退散しました。 

とのことです。
魔除けの護符として、角大師の絵などが使われているようですね。

    

  
  特別公開では、当時はお寺が役所みたいな役目をしていたことや
  現存の高価な経典のお話なども拝聴できました
 

今回、ブログを書くのに文殊仙寺を調べてみたところ、樹齢300年以上のケヤキの樹があるのだそうで。
ぜひとも、お目にかかりたかったなあ…。
また、参拝しましょ〜!


さて、お次は両子寺(ふたごじ)へ。両子寺は初めての参拝でした。
六郷満山の中山本寺で山岳修行の根本道場にあたり、特に江戸期より六郷満山の総持院として満山を統括していた、ということ。
総持院というだけあって、境内はとても広いです。
護摩堂(本堂)には大聖不動明王が祀られています。
 
お寺ですが、境内に鳥居や出世三面大黒堂・稲荷堂があるのも神仏習合ならでは、でしたね。
しかし…。 
両子寺では、ほとんど写真撮ってなかったわ〜(しまった…)

 
国東半島最大級の仁王像は立派!足をなでると足腰によいらしいですよ

 
奥ノ院は左横から洞窟に入れ、湧き出る不老長寿の御霊水をいただけます  

 
今年のGWも、新緑が美しい国東旅を満喫できました〜!