おそるべし!ミッドポイント

ミッドポイントとは、A点とB点のちょうど中間の場所には、このAとBのはたらきを混ぜ合わせる作用がある、という占星術の技法です。
ミッドポイントが一つ決まると、その45度ずつの位置(8点)で、ミッドポイントは繰り返されるということ(創始者エヴァーティン)です。

45度の系列というと、緊張を伴うハードアスペクトになるわけですが。
これは、360÷45=8であり、ハーモニック8と同じような意味になりますね。
8調波は、8つの頂点が静と動を司るので、「囲いを作って力を溜め込んで動かしていく」という意味をもち、パワーを持ちますから。
 
個人のホロスコープで特に重視したいのは、月と太陽、そしてASCとMCのミッドポイントかと思われます。
特にASCとMCのミッドポイント(地平線と子午線の軸の中点)が、「エナジー・ポイント」となることは、松村氏の『占星術のシクミがわかる本』にも載っていました。


 占星術のシクミがわかる本 
 松村潔著 星雲社



この「エナジー・ポイント」に自分の出生の天体があれば、その天体の価値は特別なものになり、人生の岐路などでは、その天体を使う傾向があるそうです。
また、この「エナジー・ポイント」に進行やトランシットの天体が乗る時や、そのポイントに合する天体をもつ人は、その人の人生に大きな影響を与えるといいます。

面白いことに、旦那や家族、ずっと縁が続いている友人たちは、私の「エナジー・ポイント」に合となる天体を持っておりました。
そして、進行太陽や月、トランシット天体が合となった時にも、これまた思わぬ事が起きて人生を動かす結果となっており、あなどれないポイントなのですよ! 
 
 
さて、ミッドポイントについては、『astro.com』で出すことができます。
まずは自分の出生時のホロスコープを出し、「出生データによる、さらなるチャート選択」を選択。
「チャートの表現様式」を、「Ebertin style (w.midpoints)」か「keller style (w.midpoints)」を選択。
ホロスコープを出し、左上の「データ表をもっと見る(PDF)」を選択。
PDFファイルが別タブで出るので、その中の「Midpoints in Zodeacal order」の部分に表記されます。
 


またミッドポイントで相性を見る占い技法を、「コンポジット」と言います。
これは、占う人同士の天体のそれぞれ中点をとって出したチャートで、複数人での総合的な関係性も考えることができます。
つまり、“複数人の化学変化で生じた一人の運気”の傾向を知ることで、その人間関係が醸し出す運気を考えるわけですね。


ちなみにコンポジット(2人の相性)も、『astro.com』で出すことができますよ。
同じく、自分と相手の出生図を出した後に、「出生データによる、さらなるチャート選択」を選択。
「パートナー」で、相性を出したい相手を選択。
「チャートタイプ」を、「合成図(中間点法)(2)」を選択してホロスコープを出します。


読み方は個人のホロスコープと同じで、2人を1人として大まかに月は感情的なもの、太陽は方向性という感じで読むといいのかと。
ちなみに夫婦の相性だと、月を奥様、太陽を旦那様にあてはめて読むこともできます。 

私の場合、旦那とのコンポジットでは、太陽と月がセクスタイルなので2人の公私は協調的だと言えるかな。
もちろん他に、ハードなTスクエアなどもありますが。
ま、激動を2人で経験してきておりますし、納得です。

ミッドポイントでは、Tスクエアのハードアスペクトと言われるものも、(オポジション天体に対して)力が凝縮される転換ポイントと読むわけですから、人生動かしていくという面では大切なわけで。
飴とムチが成長には必要と言いますか、なんでも考えよう!ですよね(^。^)