3月になりました!
新型肺炎の影響の余波は、日本中にいろんな形で広がっていますねえ…。
安倍首相は、いきなりの『一斉学校終業宣言』で、思い切った対策を施しました。
感染縮小を最大重視、諸々の学校背景の感情的な配慮や事情考慮を一刀両断。
国民の非難を承知の上での判断だと思いますが。
もう少し段階を追った準備期間があれば…と感じますが、そうも言っていられない状況下での決断、ということで。
トップにある立場の方の舵取りというのは、当事者にしかわからない苦しみがあるでしょうけどね…。
ずいぶん前のまだ若かりし頃、800人ぐらいの小学校の保健室に勤めていた時の話ですが。
1月の成人の日の連休明け、いきなり欠席者が100人超えしたことがあったのですよね。
風邪やインフルエンザはボチボチ出ていたのですが、その前の週までは10人弱だった欠席者が10倍になり、爆発的に感染拡大していたわけで。
朝、出勤していきなり校長から「今から体育館に子どもたちを集めるから、インフルエンザ予防の話をしてくれ」と言われまして。
寒い体育館に子どもたちを集めることにも疑問でしたし、一般的な予防法しか話せそうもないので教室で担任から話してもらった方がよいのでは?と、朝の職員会議で提案したものの却下。
結局、体育館に子どもたちを集め、10分ぐらいは話したかなあ。
感染症の拡大は予想できにくいことですし、罹患したら安静に休むこと、予防は生活の中で個人が心がけるしか、為す術もないことなのですがね。
私は、保健室勤務で抗体ができていたのか、体質的な遺伝のおかげなのか本当にインフルエンザにかからなくて。
在職中も一度もかかったことはなかったですし、ワクチンも小学生の時以来打ったことないですね。
コロナウイルスについても、軽くかかって自然治癒力で回復するのが免疫を獲得できていいんじゃないか?とも思ってるぐらいでして。
ですが、状況はかなり深刻で、死者がたくさん出ている現実があるわけで。
特に体力が落ちている人や高齢者や妊婦さん、小さな子どもたちにとっては不安になる問題ですし、本当に早期におさまってほしいです…。
昨日、近所のドラッグストアに行ったのですが、「え~っ!?」と衝撃でした。
トイレットペーパーや紙オムツ、キッチンペーパーの棚までが空っぽで…。
マスクだけじゃなかったのか~…うち、トイレットペーパーあと何個あったっけ?
買おうと思って行ったわけじゃなかったのに、急に焦るじゃないか…と。
メディアやクチコミの拡散力ってすごいよなあ…そっちの方が怖くないか?と思った次第で。
なんだか〝使い捨て”の日用品の価値が、急激に上がってますよねえ。
で、以前テレビで見た『億男』という映画をふと思い出したのですよね。
映画の最後の方で、高橋一生さん演じる〝九十九”のセリフに「お金は絶対じゃない。その時の状況や人によって価値が変わる…」というようなのがあったかと思うのですが。
『億男』は、それぞれの俳優さんの独特な個性が発揮されていて、喜劇要素もあって、お金って?について考えてみる面白い映画でしたよ!
この映画について検索してみると、モロッコでのロケが行われており、佐藤健さんの『Yahoo!映画』でのインタビュー記事のコメントが、この映画の物語の背景にもあるように感じました。
『億男』佐藤健 単独インタビュー - インタビュー - Yahoo!映画
Q モロッコ旅行のシーンは本当に美しかったですね。ロケでの思い出は何かありますか?
モロッコって、モノに値段がないんですよね。これはかなりのカルチャーショックでした。「これ、幾ら?」って聞くと、「幾らなら買う?」って聞いてくるんです。全て交渉でモノを買うんですが、値切られる前提で相手は値段を言ってくるし、こちらはそれを読んで下の値段で言ってみる。駆け引きが当たり前の世界なんですよね。例えば、すごくのどがカラカラなときは、水の価値だって変わってくるだろうし、そういうことが日常で行われているのには驚きました。
健康管理や普段何気なく使っていた物の価値観や使い方、そしてメディア情報の取捨選択についても考えさせられる機会となっていますね。
厳しい状況にはありますが、寒さに耐えながら地中で力を蓄えて芽吹きをじっと待つ植物を見習って、春を待ちましょう~。
遅咲きながら、シクラメンの小さな鉢植えが満開になりました~!
毎日眺めては癒されております(*´ω`*)
私にとっては大きな価値を生んだ180円の苗…(笑)