『のだめカンタービレ』で山羊座・魚座を考えてみる

水星が逆行中で、今は蠍座の太陽と重なっていますね。

何年ぶりかの知人がうちに訪れてきたり、お久しぶりの場所を訪ねてみたり、書いたブログを消してしまったりとかで…やり直し的なことをやることもありましたねえ。

で、ちまたは『鬼滅の刃』が大流行りですが、私はこのところ、ひと昔前に流行った『のだめカンタービレ』にはまっておりました。

ちょっと前にドラマ版がTverで再配信されていたのを観て、映画やアニメ版まで観返してみました。

歳をとって、のだめの世界を客観的に考えることができるようになったのか、以前感じていたのとは違った感動がありましたね。 

ドラマ版では演じる俳優さんたちの魅力と漫画ちっくな演出もあって、どちらかというとコミカルな面白さと恋愛ストーリー的な要素を強く感じていたのですが、深い意味も内包していたんだなあ…と。

特に最終章では、音楽を通した奥深い世界観を感じることができました。

 

2人の出会いから千秋とのだめの成長を描いた前半のストーリーは、西洋占星術的に考えてみると、牡羊座と天秤座の『自分と相手、相手と自分』といった、他者や環境を受け入れていくことで人生がダイナミックに変化していくような二極の関係性かな。

そして後半のヨーロッパ編からは、山羊座魚座の関係性の『頂点意識の直線時間と、終わりのない円形時間』について、考えさせられた感じでした。

 

円形時間の概念では、山羊座の土の世界を超えていくために、魚座で溶かしていく。

そのことの繰り返し…

努力や達成の頂点である山羊座に到達してしまうことでの燃え尽き感、目標の喪失感といった闇の中を彷徨いながらも、”身震いするほどの感動”の魚座を経ることができれば、更に成長した円のスタートに繋がるチャンスを得ることができる、ということでしょうかね。

そして、根本的なその人の本当の夢というのは、きっと現実的な成果ではなくて目には見えない捉えどころのないところにあるんだろうな…と。

・・・「例えば天気一つで音が変わってしまうように、小さなことがそのこと全てを変えてしまうことがある。俺たちの始まりだって、ゴミの部屋で聞いたベートーヴェンで、小さな練習室でやった2台のピアノのモーツアルトだっただろ。」…

「いくら苦しくても、気が遠くなるほどの孤独な戦いが待っていようと、こんな喜びがあるから何度でも立ち向かおうと思えるんだ。」・・・

 

ストーリーは、のだめと千秋の成長と2人の響き合いを軸に展開していきますが、全編通じてのクラシック音楽による彩り効果が圧巻です。

 ・・・「中世では、神の創った世界の調和を知るための学問が、天文学幾何学・数論・音楽だったんだ。」

「何百年も前に記された音符が、生まれ育った国も性別も目の色も何もかも違う2人に同じ音を思い描かせる。わかりあえないと思っていた人と、たった一音でわかり合えたり惹かれ合ったり…」・・・

音楽もアニメも映画も…時間や国境などの空間をも超越していく魚座世界の浸透感は凄いですよね!

  

今年の私のハーモニクスは、土星(山羊座の支配星)・海王星魚座の支配星)が発芽となるのですが、その関係性を少しは感じることができたかも?です。

土星海王星というのは「理想と現実・犠牲を伴う理想の実現」というアスペクトで、土星の現実や実績を海王星の曖昧な混乱が溶かして自己喪失させるような意味もありますね。

ですが身に降りかかる現象はネガティブに感じても、その感情の揺れによる這いあがりによっては、新たな広がりを作っていくものなんだろうなあと思います。

漫画のシナリオがアニメやドラマを経ることは、土星の枠を超えて海王星の映像と音楽力が追加されるということでもあって、その世界観に拡がりを加えていくわけですし。

何となく今まで、土星海王星の組み合わせは扱いが難しいといった意識をもっていたのですが、のだめを見てからは魅力も感じられるアスペクトになりました。

また、占星術ではハードなアスペクトは、人に巻き込まれたり葛藤があったり思うようにいかないことが出てきますが、そんなドタバタが人生のドラマを山あり谷ありで面白いものにしていくんだなあ…と。

 

ちなみに私はドラマ版では、4話のコタツのくだりが好きで。

のだめが持ち込んだコタツとたむろする連中に千秋は嫌悪感を抱くものの、初めてのコタツに入るとその心地よさとウトウトしてしまう浮遊感に小宇宙を感じるところ。

タツの誘惑にまんまとはまり、周りに散らばるゴミの山とダラダラした奴ら、現実のやるべきことが手につかなくなってしまう感じも、やっぱり海王星土星っぽい?

『剣の舞』の音楽の中で、千秋がコタツを撤去しようと奮闘するシーンが笑えますねえ。

 

最近は影響を受けて、スピーカーを繋げてクラシック音楽を聴いています。

まあ寝る時までも頭の中で音を追いかけてしまってなかなか寝付けないこともあるのですが、生活に魚座海王星的な夢見の世界を取り入れると豊かな気持ちになりますね。

 

 

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気温が下がりアデニウムは落葉を始めました

これからは冬眠に入っていくのですね…