射手座満月 『イティーハーサ』を読んだ…

いよいよ、全国的に梅雨入りしましたね。

室内で過ごす時間も増えますが、コロナで家時間を工夫する対応力もついたかと思いますし、‟うち”を充実させるのにはよい時季ですよね。

 

さて、一昨日の夜に射手座で満月を迎えました。

残念ながら雨雲で満月は見えませんでしたが。

 

ASCは山羊座、MCは蠍座で、それぞれの支配星の土星冥王星は1ハウスに入っています。

東京図では1ハウスはインターセプトですし、天体配置も月以外は地平線より下にあるので内部衝動が強く、内輪的に組織の結束力を目指すような雰囲気を感じます。

1ハウスにある冥王星は、2ハウスの魚座海王星と4ハウスの双子座水星とで、ソフトな関係を作っています。

2ハウスは金銭の部屋、4ハウスはお金の牡牛座で始まっていますし、眠った資産を動かしていく方法を調査・探求して社会の立て直しをはかっていこうとしているようにも見えます。

4ハウスには天王星と金星の合もあって、金星は水瓶座土星とスクエア。

家庭や職場での電気やネットに対する節制、材料の高騰や不足による建築関係の厳しさ、不動産の収益カット、などが考えられるのかも。

牡牛座の天王星と金星の合は五感能力の際立ったアピールという意味で考えると、このアスペクトは、BTSの活動休止とか、所さんが広告収益されたくなくてYouTubeをやめたこととかが、それっぽいのかもな?とか思いましたが。

 

で、水瓶座土星は満月軸を調停する関係にあります。

満月軸は、限度なく深入りする24度(数え)。

太陽は双子座24度で、サビアンシンボルは『氷の上でスケートする子どもたち』

池や湖が凍ってしまったという否定的な条件下でも、知恵や技量をはたらかせて面白がるという、双子座の知的さ・巧妙さで発展させていくような意味。

月は射手座24度で、サビアンシンボルは『家のドアにとまっている青い鳥』

メーテルリンクの「青い鳥」を思い出しますが、家の外に真理や理想を追い求めるように、自分の持ち前以外のことでも取り組んでみようと向上心を燃やすような意味。

24度はエスカレートしていく性質を持ちますが、この満月軸に対して魚座海王星がスクエアになっているので、思っていた方向じゃないところへどんどん拡がりを見せていく意味が出てくるかと。

魚座海王星はお金の部屋の2ハウスなので為替や株価は安定しないでしょうし、満月軸の5ハウスと11ハウスって発散する場所ですから、金銭の用途に対する情報や要望にあれこれと柔軟に対応しまくって散財していく感じがあるかな。

で、引き締め役の土星が、苦しみながら調整しようとしている感じですかね。

2ハウスには、射手座支配星の木星もあって牡羊座で孤立しているので、何か未来を見据えての新規な経済的な施策はあっても、孤軍奮闘するような状態です。

3ハウスでは牡羊座の火星もキロンと16度(数え)で重なって孤立しており、度数的にも牡羊座の勢いが弱まった場所にあります。

火星の能動性とか攻撃性・男性的な衝動に対して、キロンのコンプレックスのような意味が重なると考えれば、兵士たちが戦争に対する葛藤を抱えているといったニュースなども考えられるかな。

牡羊座火星には、鉄や機械、車やバイクなどの意味もあてはめられますし、3ハウスにあるので、そういった品物の流通が落ち込む、ということも考えられるのかも。

事故や事件などもちょっと心配かもですが…。

 

さて、私の満月頃と言えば、水樹和佳子さんの『イティーハーサ』という漫画を読んでおりました。

古い漫画ですし、今まで著者の作品も読んだことはなかったのですが、レビューを読んで気になったので電子書籍(全巻無料で読めました…こんなことでいいのか?w)で読んでみました。

「古代ファンタジー」というジャンルになるのでしょうかね。

内容は、‟目に見えぬ神々”を信仰していた平和な村に伝わる予言通りに、‟目に見える神々”が突如現れて村が襲われ、生き残った不思議な能力をもった主人公たちが神々の戦いに巻き込まれながら、自分は何なのだ?神とはいったいどういう存在なのだ?…と葛藤していくようなお話です。

この‟目に見える神々”というのが、善神と悪神とに分かれて人間を従えて戦うのですけど。

善神は平和を祈り人々の安全を見守る神で、悪神というのは人々が心にもつ闇の快楽を見守る神、という感じでしょうか。

で、この‟目に見える神”というのも、超能力とかは使うのですが、どこか人間っぽく「神」という自分の存在について迷っている感じなのですよね。

登場人物としても、引き裂かれた双子、獣の血が混じった半獣、どちらにも分けられないグレーな存在などが出てきて、それぞれが禅問答のように生き方に悩んでいるような印象でした。

相手や己れと闘っているシーンでの葛藤を絵で丁寧に描いているのでページ数的には長く感じましたが、恋愛要素や登場人物を美しく描くことで全体的に暗さはなく、拡がりまくった展開を最後は何とかまとめてあって、すごいなあと思いました。

二極や光と闇、葛藤が根底にずっと流れていて、魂の転生や破壊と再生といったことにも繋がっているので、作者のチャートはオポジション冥王星が効いてる感じかな?と思い、つい調べてみましたが(笑)

魚座終わりに金星があって乙女座の木星オポジションがありました。

魚座の終わりは死に際の新しい再生に向けて宇宙原理に近づいていくような意味が出てきて金星で儚い美を見出しますし、乙女座の最後の方は個の限界を認知することで精神的・宗教的な事柄への学びの姿勢が出てくるので、それが美しく拡がるという感じが漫画の作風にも出ていたのかな、と。

冥王星と火星でのスクエアもありましたし、牡羊座の初期度数に太陽・水星でしたので、激しい戦いへの渇望とか、「私って何?」という原点探しのような内容となっているのだろうな、と考えてみましたが。

この作者は私のチャートと関係をもつ天体が多かったですし、もっと読んでみよう!と漫画の世界を彷徨いたいと思ったのが、今回の射手座満月っぽい感じだったかもなあ…と感じましたね。

 

あとは、「ハーモニクス占星術」について読み返していたのですが。

私の場合、ハーモニクスでは5も7も8も9も13も、トランスサタニアンがらみで発芽しているのですよね。

で、何となくハーモニック9が結構重めなので、振り返っていたのですが。

松村潔さん著の「ハーモニクス占星術」から抜粋すると、ハーモニック9は『精神的な達成。悟り。新しい次元への扉』ということで。

私のハーモニック9には、火星・太陽・冥王星の発芽(合)と、金星・天王星の発芽(合)があるのです。

9歳の頃というか8歳の終わりぐらいからのことですけど、足に障害をもった男性に道を聞かれて空き地に連れ込まれそうになったとか、担任の先生が家まで来て泣いて頼まれて暴れん坊の男の子の世話役を押し付けられて、机にジャムやら鼻くそをなすりつけられたり席につくよう追いかけていたり、ということがあったよなあ…と。

当時は、「障害」があっても可哀想な人でもないし、「先生」(大人)であってもそんな立派でもないし、親切にしても仇で返されるじゃないか…(笑)みたいな、背徳的な感情を抱いていたようにも思います。

これは、ある意味では悟りだったのかもなあ…とか。(;´∀`)

まあ、この時期はトランシットでも冥王星海王星が私のチャートにヒットする時期でもあったのですけど、ハーモニクスはあなどれず、探ることで気づきを促してくれるのですよね。

で、スターゲイザーのチャーツを使って、調波が合になる度数を小数点打ちで探していたのですが、これは満月図での水星―冥王星のトラインっぽいかもですね。

トランシットや進行でハーモ度数にヒットする時期を見計らって内観してみるのも、何か気づきがあるかもなあ…と、予定を立てているところです。