1m布でトップスを作ってみた

 
日本列島に大型の台風到来、その後の凄まじい雨…。
西日本をおそった豪雨の惨憺たる状況は、今後の前途多難な厳しさを訴えており、胸が苦しくなります。

我が家は、ログハウスと言えば聞こえはよいですが、丸太を組み合わせてできた簡素な「あばら小屋」なわけで。
ガタガタピシピシ、空気をプシュ〜と送りながら、激しい風雨の中を何とか耐えてくれました。

よくぞがんばってくれた、ありがとう…という気分で。
普段、家で安心して住めるということは、穏やかな自然の恵みあってのことなんだよなあ、と痛感します。

これからどんどん暑くなる夏休みシーズンを迎えるわけで、被災された方々の健康面、衛生面など、心配なことが山積みです…。
タイの洞窟の少年たちが助かったニュースのように、支え合うことで精神力を保ちながら、善処していけるよう心から祈るばかりです。

 
何やら不安な日々で、コツコツと集中できる作業に取り組めば、あれこれ考えないだろうと、洋服作りに取り組むことに。
家にある1mの布で何かできないかと考えてみました。
この布、バーゲンでお安くなってたのをつい買ってしまったのですが、透け感が強いし布は足りないし。

何で買っちゃった?それも1mだけ…という、毎度の私のパターンなのですが…。
布を重ねたノースリーブのトップスなら、着られる服ができるかもしれないぞと思い、これまた自己流で製作開始!

布をギリギリ使うため、縦裁断と横裁断を組み合わせた、四角い形の袖なしのデザインを考えてみました。
2枚を縫い合わせているため、襟ぐりのバイヤス布を作る必要もない、簡単なつくりです。
袖や肩の裏地に縫い目がなくなるので、縫い目で痒くなりやすい私には、なかなか着心地のよい服ができました。
(肩部は手縫いで縫い合わせたので、少し面倒ではありましたが)

    
   前身頃と後ろ身頃を縦横で2枚ずつ 

  
 重ねるので表に出る方は少し短くなるように裁断してみました 
    
  
 できあがり! 横幅は余裕を作るのにスリットを入れました


この布、ローンコットン100%で肌触りもふんわり、柄の風合いも可愛くて気に入ったのですが。
インディゴ染めなので、色落ちもすごいということが判明。
縫っていると、指先が青く染まります。
(洗えばちゃんとすぐ落ちますが)
水洗いしても、ずっとすすぎ水に青が出てきちゃうのだよなあ。

これは腋などに汗をかくと肌に色がついてしまうだろうから、家着用ですな。
ま、これから着られる涼しい服ができたので満足です。

しかしこの服、何となく模様に雨と川を重ねて見えてきてしまうような。
あの豪雨の時に作ったよなあと、自然との在り方について考える気持ちを思い出すかも。
この服を着るたび、災害復興と自然の恩恵を静かに願いましょう…