3年目の3.11

 
一昨日の日曜日、ふとテレビをつけると東日本大震災の特集番組をやっていた。
日テレ18時からの「真相報道バンキシャ!

津波で、大川小学校の児童74名、教職員10名が死亡・行方不明となったことについて検証するといった内容だった。
裏山に避難させずに児童を校庭に待機させ、学校側は判断を誤ったのではないかという問題。

観ていて、とても辛いものがあった。
津波がくるまでの51分間、もしも裏山に逃げていたならば・・・と今は誰もが思うだろう。

でも、その時、どう動くべきか・・・
判断をくだすのは本当に難しいことだったろう。

たくさんの大事な人の命を預かるのであれば尚のこと。
危機管理を怠った原発事故が人災であるなら、学校側がとった対応も安全管理を怠った人災なのか・・・。
  
生存した男子(今は中学3年生)から聴きとりをしているテレビの画像に桑山さんが映っていた。

1月に北九州小倉で行われた、桑山さんの「“震災編”地球のステージ」を観に行った。
    
      


桑山さんは海外で医療支援活動を展開しながら、宮城県心療内科の診療にあたっているドクターで、「地球のステージ」の製作・講演活動も行うすごい人。

大震災で自ら被災しながらも、震災翌日から医院に灯りをともして24時間体制で心身に傷を負った人々を受け入れ、被災した子どもたちの心に寄り添い、映画も製作している。

「地球のステージ」はずいぶん前に観たパート1・2に続いての3度目の参加だったのだけれど、今回の震災編も優しい語りと歌と映像に涙・涙だったな。

悲しみを乗り越えて前向きに生きていくには、“あったことを受け入れる”こと。

子どもたちが震災の状況を箱庭で再現し、自分の言葉でその時の状況や今の気持ちを語り、泣き、笑顔を取り戻していく。

「子どもは未熟な人なのではなく未来を創る文化である」(だったかな?)という桑山さんの言葉と子どもたちの笑顔に希望を感じました。
 

震災から3年たっても、2600人以上の行方不明者がいる現実。
“あったことを受け入れる”ために、今もたくさんの人が過去と今をさまよいながら苦しんでいる。
私には計り知ることもできない、ご遺族の方々の悲しい苦しい気持ちを思うに胸がとても痛くなる。

ご遺族の方々が、前に進んでいけるよう願うばかりです・・・。

「地球のステージ」のHP  
 地球のステージ