高野山・熊野三山・伊勢神宮・大神神社への旅⑤ 〜 伊勢神宮外宮・月讀宮・猿田彦神社 〜

 
伊勢神宮外宮の正式名称は、豊受大神宮(とようけだいじんぐう)で、豊受大神(とようけおおみかみ)をお祀りしています。

豊受大神天照大神の食事である大御饌(おおみけ)の守護神であり、食物の神様として、ひいては衣食住をはじめとする全ての産業の守り神です。
外宮では、正宮板垣内の御饌殿において、毎日朝夕の二度、忌火屋殿で古式調理された御饌が奉られているそうです。

伊勢神宮外宮の起源は今から約1500年ほど前、雄略天皇が夢の中で天照大神からの御神託を受け、丹波の国から豊受大神を内宮にほど近い今の地にお迎えされたということです。
    
    
  外宮のご正殿も内宮と同じ唯一神明造

  
  萱葺屋根に9本の鰹木が載せられ、両脇の千木は垂直に切られています


外宮にも、豊受大神の荒御魂が祀られている多賀宮があります。
こちらも、外宮の第一別宮として一段格式が高い宮です。
石段を上がった小高い丘の上にご鎮座されていることからか、古くは「高宮」とも称されます。 
写真におさめたかったのですが、“団体ご一行”であふれておりましたので、ゆっくり待ってお参りだけさせていただきました。
    
     
  土地(堤防)を守護する神様をお祀りする土宮(つちのみや)  

  
   風雨を掌られる神様をお祀りする風宮(かぜのみや)  


土宮は昨年1月、風宮については今年3月に遷宮が行われたばかりでしたので、特に社殿がピカピカ輝いていましたね。

 
内宮と外宮の間あたりに位置する、内宮の別宮である「月読宮(つきよみのみや)」も参拝してきました。 
道路から見ても、その一角はこんもりと木が生い茂った森となっていて、なんだろう?と目をひきます。

月読宮には、天照大神の弟神である月讀尊つきよみのみこと)が祀られています。
つまり、月讀尊天照大神と同じく父神である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と母神である伊邪那美命(いざなみのみこと)との間に生まれ、夜之食国(よるのおすくに)を治めるよう委任されたという、月の神様であられるのですね。

こちらには、月讀宮月讀尊の荒御魂を祀る月讀荒御魂宮などの3つの別宮を拝し、全部で4宮が横並びとなっています。
参拝順も決まっており、(1)月讀宮、(2)月讀荒御魂宮、(3)伊佐奈岐宮、(4)伊佐奈弥宮、の順に参拝します。
   
   
  手前から左に向かって月讀宮伊佐奈岐宮伊佐奈弥宮

  
  月讀宮の隣に建つ月讀荒御魂宮の社殿

こちらの社殿も今年遷宮されたばかりでしたので、光をあびて美しく輝いておりました。
(が、以前参拝させていただいた時の社殿の雰囲気の方が、時を経た趣があって私的には好きだったんですけどね〜)

 
さて、伊勢神宮に参拝した時には、ぜひ合わせて参拝したい猿田彦神社は、内宮近くにあります。
神宮会館から歩いてすぐです)

猿田彦神社には、その名も猿田彦大神が祀られており、天孫降臨の際に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂に案内したことから、道開きの神、道案内の神と言われています。
現状に行き詰まりを感じている時、新しいことを始めたい時などに参拝してみるとよいかもしれませんね。

そして、境内には、芸能の祖神である天宇受賣命(あめのうずめのみこと)を祀る佐瑠女神社もあります。
技芸の上達や、縁結びにもご利益があるそうです。
  
    
  境内の真ん中には八角形の方位石がありました

猿田彦神社伊勢神宮内宮の式年遷宮後、2014年より御造営工事が計画的に行われているそうです。