『隠された神秘』 〜和尚〜

 
雪がこんこん降っています。
「こんこん」「しんしん」「はらはら」…
音もなく降る雪に擬態語をつけた日本人って風流ですよね。

地球は地軸に傾きがあって公転しているから、季節の移り変わりという趣きが生まれます。
しかし、そんな美しいことも言ってられない大雪の映像。
どうかみなさん、お気をつけて…
 
太陽の活動は11年周期と言われており、太陽活動の影響で地球への放射量も周期的に変化し、気候などへの変動を引き起こす、ということがわかっています。
ちなみに、太陽周期は2008年からサイクル24に入っていて、今はその周期の終盤にあるということです。
現在の太陽活動は最小期へと転換しており、黒点の数も減少し続けているそうなのですが。

太陽の周期によって、地球は影響を受け、その影響は地球の生命体にも及ぶ…。
そういったことも、この本には書いてありました。

  
   『隠された神秘』 
    和尚 著  市民出版社
 


古本で本帯が気になり買ってみたのですが、内容は示唆に富んでいて興味深いものがありました。
和尚は、科学とオカルト(隠されたもの)の知識を交えながら、流れるように語っています。
寺院が生み出す音の波動の効果、ガンジス河の不思議とその真の源流、エドガー・ケイシーの第三の眼…。
  
占星術についても言及しています。
私たちは、太陽の動向や星や月の波動の影響を受けると共に、地球の波動の影響も宇宙に与えており、宇宙はひとつの有機体のようなもので全ては繋がっているのだ、と。
私たちは、常に過去の視点を重視しがちだが、未来もまた牽引力をはたらかせているのであり、内側にある過去と未来の統一体と繋がっているのだ、と。
占星術を使いこなせるようになるのは、自分のプライドを溶かしてエゴを捨て、本質的なものを非本質的なものから区別した場合だけだ、と。

〜 本文より 〜 
本質的な核となる領域では、すべてがあらかじめ決定されている。
これを知ることは、占星術の真髄を知ることだ。
周辺の領域では、すべてが不確かだ。
これを知ることは、日々の予測不能な世界を知ることだ。
その中間にもうひとつの領域がある。
これを知ると、人は不可能を試みることから自らを救い、可能なことを実行できるようになる。
周辺や中間の領域で生きながら、中心へ向かい始めるなら、人は宗教的になるだろう。
だが、中心へまったく向かえないような生き方をしたら、その人生は非宗教的なままだろう。
・・・
私たちは太陽から広がった枝葉だ。
太陽の中核で起こることはすべて波動を放ち、人の存在の内側、そしてすみずみにわたって、全細胞や全神経に至るまで広がっていく。
これを正しく理解できるなら、私たちは自分がこの惑星上でひとつの家族であることに気づくだろう。
すると、エゴやプライドの中に囚われて生きる必要はなくなる。
・・・
自分がこの大きな世界の不可欠な部分であると考え、感じるなら、あなたはその光の中ではじめて占星術を理解できる。
だから私は、太陽系全体がいかに太陽と繋がっているかを話してきたのだ。
これに気づくことができたら、私たちの太陽が宇宙のさらに大きな多くの太陽と繋がっていることにも気づくだろう。
・・・


和尚の教えは、ヘリオセントリック占星術に近いのではないかな?と感じました。
というか、ヘリオセントリックの考え方が、和尚が言うところの「占星術は宗教である」に近づいた占星術なのかもな。

占星術は、生まれた瞬間の天体から受けた“波動”について考える占いですし、宇宙からの影響ってあるのだろうな、と私は思っています。
ということは、私たち生物や地球の鉱物が出している波動も宇宙に相互作用している、ということですよね、きっと。

引き寄せの法則」の考え方を採用するなら、私たちが天候や地球の状態について心配に思っていることが波動となって、地球にその心配事を引き寄せちゃうっていうことになる、のですかね?
人間の思考がどんどん発達して活動も活発になることで、地球にも変動を引き寄せている、ということもあるのかもしれません。
天候不良をただ憂うのでなく、寒さにも静かにじっと耐え、春になると無言で美しい姿を見せる草花に学べってことなのかもなあ。

ということで。
受験生の甥っ子も3人いることですし、「冬を耐えたら明るい春がくるぞくる!」というイメージを浮かべるようにしましょ(笑) 

   
   
   セダムの葉から小さな可愛い芽が出てきてる〜!