コロナ感染者の増加により、Go to キャンペーンの調整で揺れていますね。
先日は、私も長崎に出かけてきましたが。
まあ友人宅で美味しい手料理をご馳走になり宿泊させていただいたので、全くGo toにはあやかってはいないのですがね。
ということで、久しぶりにおでかけ備忘録を。
今回は外海地区に連れて行ってもらいました。
まずは、「枯松神社」へ。
「枯松神社」は、キリシタンを祀った神社です。
長崎は日本におけるキリスト教布教の中心地でしたが、江戸時代の禁教令によりキリシタン摘発、仏教への改宗を迫られました。
厳しい弾圧下、潜伏キリシタンたちが集まってオラショ(祈り)を唱えて伝承していった場所が「枯松神社」にある「祈りの岩」です。
外海で活動した宣教師サン・ジワンの死後、この場所に墓を建て祀られて聖地となり、その後に社殿が建てられたということです。
看板の左側の小道を歩いて登っていくと、左手に「祈りの岩」があります
木立ちの中、左右に大きな岩が見えますね…神聖な雰囲気です
まずは社殿を参拝させていただこうということで、もう少し登ります
見事な石積みが目を引きますね
(外海地区では石積み景観の文化遺産がよく見られました)
社殿周辺にはいくつか墓石があり、墓石前には小石が十字架に並べられていました
静かで木洩れ日が美しい参道…お邪魔させていただきます…という厳かな気分
木立ちの中に鎮座する「祈りの岩」
まわりこんでみると、大きな一枚岩です
潜伏キリシタンたちは人目を忍んで山に足を運び、岩に隠れながらも懸命に祈りを捧げていたのでしょうね…
年に一度、11月3日に枯松神社祭が行われるということで、その日から近かったせいか、山の中の境内は掃除なども行き届いていたように感じました。
その日は、カトリック信者として教会に戻った人・司祭、仏教に改宗した元キリシタン・住職、教会には戻らず潜伏キリシタンとしての信仰を守る人たち、の現在では信仰の異なった人々が一同に会し、先祖の潜伏キリシタンを供養されるということです。
枯松神社はキリシタンを祀りながらも、教会という形をとるわけでもなく、日本の『神社』という形をとった依り代なのですね。
ここに訪れて祈りを捧げる人たちにとって、信仰の在り方は変わっていっても繋がる思いは同じということで、感慨深いものがありました…。