日天宮②

『日天宮』の鳥居の先が、上宮となるようです。

120段の階段を昇って行くと、その突きあたりに小さな社殿が見えてきます。

その社殿の裏側に、御神体である巨岩があります。

この「日天宮」は、女性の神様を祀っているのだそう。

社殿の裏側から見上げてみるとこんな感じです…

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岩がいくつか組み合わさってできているようで、いったいどうやって造られたのでしょう…

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真ん中の岩には、目のように太陽の造形があります

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岩の右の側面にも羽のように波打ったような造形も見えるような…?

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日天宮の横には、「月天宮」があります。
こちらは、男性の神様を祀っているのだそう。

こちらの岩には、特に月の造形があるという説明もなかったのですが…

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ボコボコした盃状穴?のような跡もあり、月に見えそうな造形はあちこちにあるような気もしてきますね

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「月天宮」の隣にも不思議な形の巨岩があったのですが、特に何も祀られていませんでした。

こちらは、ダースベイダーとかゴン太君(昭和世代しかわからない…(^^;)とか?に見えるような岩ですね。

目に見えるような岩は、粘土でベタっと張り付けたような風貌で、これまた不思議だ…

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その隣には、「冨具永大明神(ふぐえいだいみょうじん)」という祠があり、商売の神様を祀っているのだそうです。

聞いたこともない神様だったので調べてみましたが、愛知県には『冨具神社』があり、「ふぐをふうくうと称し風宮となる…」という記録があるようで、海岸近くにある冨具神社では風や潮流による災厄を鎮める神様の意があるようでしたが。

特にインパクトのある岩はなかったですけど…

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その横には『塩釜宮(しおがまぐう)』があって、子宝安産の神様を祀っているのだそうです。

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これも、塩釜って?と思い調べてみましたが。

宮城県に『塩竈神社』があって、鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)は、人々に製塩法を教えたとか、潮流を司る海路の神ということで、出産も潮の干満に関係していることから子宝安産の守護神と言われているようですけど。

その分祀した『塩釜神社』が、愛知県にもあるのですよね…。

「冨具永大明神」と「塩釜宮」については、『後世に伊勢より持ってきて祭られたと考えられている…』と書かれた記事を見つけましたので、三重(愛知も?)などの方面との関連があるのかもしれないですね。

 

で、一番奥には「母神様」があって、看板にはこのように書いてありました。

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階段を造ってくださっているので、近くまで上がれます

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こちらも岩の割れ目というよりは、幾つかの巨岩がくっついているようにも見えます…

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こちらも、盃状穴のような人為的?な造形も見られますね

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なんとも不思議な巨大な磐座だらけの『日天宮』…

ネットで調べてもよくわかりませんでしたが、江戸時代後期に鳥居ができて神社としての形ができたのかも?ですね。

山のシンとした空気も気持ちよく、古い時代から祈りの場所として、ずっと繋がっているんだなあ…という神聖さと感謝を思う、素晴らしい場所でした。

廃棄物処理場の敷地の中にあるっていうのも、‟泥中の蓮”という感じもあって秘境として守られているのかもしれませんね。

日天宮は地元の荒穂神社の末社にあたるとか、馬見神社との繋がりがある、という記事も読んだので、(まあ私は歴史とか神話とか全く詳しくないですし、読んでも憶えきれないのですけど…)またそちらの神社にも参拝してみたいです!