稽留流産・・・

 
前回のブログに、妊娠したことをアップしたばかりだったのに。
稽留流産という結果となってしまいました・・・。

先週が3度目の検診だったので、赤ちゃんの心音が聴けるかなあとちょっと楽しみで少し不安にも思いながら病院へ出かけたのですが。

内診の時に、お医者さんの言葉がなくて時間がかかっている感じだったので、不安に思いながら祈っていたのですが。
「赤ちゃんの心臓が動いていないね・・・」と。
検診時は10週の予定でしたが、9週1日の成長で止まっているということでした。

出血や腹痛などの症状も全くなかったので、「えっ?・・・」と、信じられない気分でした。
ただ、つわりがどんどん軽くなってきていたのでおかしいなあ、とは思っていたのですがきっとそういうことだったのですね。

その日のうちに、流産手術の術前の心電図やレントゲン、血液検査などをすませて帰宅。
家に帰って、旦那の前でオイオイ泣いたら、少しだけ気持ちを切り替えることができました。

年齢的にも流産は覚悟していたことだったし、こればかりはしかたないことなんだよなあ。
赤ちゃんが生まれないってことを選んだっていうことだし、これはきっとそういう命運だったんだなあと思い込み・・・。

流産の手術は検診日の2日後になりました。
日帰り手術です。

他の方の経験などブログを参考にいろいろ読んでみたところ、たくさんの方が流産の経験をされているということがわかって女性は苦労が多いな・・・と共感しまくり、また手術への不安も徐々に増してきて前日はほとんど眠れませんでした。

赤ちゃんを天国に送ってあげるために、自分が責任もってのりきるしかない、手術の終わっているイメージをずっと思い描いていた感じです。
 
いろんな人が痛いと書いていた前処置(子宮口を広げる処置)は、確かに「う〜ん・・・」と唸るような痛みはありますが耐えられるものでしたし、処置が終わった後は特に痛いのが続くということはありませんでした。
それから3時間ほど(主治医の外来が終わるまで)、点滴をしながら病室で待っていました。

私はこれまで入院というものをしたこともなく、点滴もお初だったのでこれも緊張でした。
「血管が細いなあ〜逃げるなあ〜」と、看護師さんに言われながらも、上手だったのか一度で入ったのでよかったです。
栄養剤と他に2種類の薬を入れられて、なんだか胃がドクドクと波打つような感覚がしました。

病室は個室ではなかったのですが、気をつかってくださっていたのでしょう、私一人だけでした。
しかし、その部屋はガラ〜ンとしていて、暖房はゴーゴー音を出して全力で動いているようでしたがヒンヤリと感じ、さらに術着(1枚だけ)に着替えていたのでとても寒く、ベッドに顔をうずめて寒さと緊張でなんとも落ち着かない待ち時間をすごしました。
 
看護師さんが呼びにきて、トイレに行っていよいよ手術です。超ドキドキ。
テレビで見るような、白い光眩しい手術室でした。
いろんな器具がつなげられて、足も固定されてその状態が一番気分的に辛かったな・・・。

他の方のブログでは、麻酔が入って意識がなくなったら終わっていた・・・っていうのが多かったのですが、私の場合は局所麻酔という事前説明があったので、意識がある状態で手術を受けることになるんだろうな・・・ということが一番不安でした。

麻酔が点滴から入ってきて、腕がチリチリ、喉にひんやりした感触がありました。
手術自体すごく痛いと感じることはないのですが、もうろうとしながらも意識はあるので、なんとなく我慢しているという感じでした。

「もう終わりますよ〜」と看護師さんの声が聞こえてからの処置が痛くなったので、「う〜、痛い〜・・・」と呻いていたら(と思う)、多分麻酔を追加されたのか、そこから意識がなくなりました。
看護師さんに名前を呼ばれて意識が戻った時には、病室のベッドに寝ていました。

目の焦点が合わずに頭がフワフワしていましたが、ああ終わったんだな〜と少しホッとしました。

前日21時から無飲食だったので、喉がカラカラでした。やっとお水をいただいて再生した気分。
それから多分3時間ぐらいも眠って、手足に少し震えるような感覚は残っていましたが落ち着いてきたので、診察を受けて帰宅の許可がおりました。
朝の9時に入って、出たのは夕方5時ぐらいになりました。

旦那は仕事があったので付き添いは無理でしたが、送り迎えをしてもらえたので心強かったです。
その後、ひどい出血はなかったのですが、きつめの生理痛のような腹痛が2〜3日続き、今は元気になりました。

体にあったのがなくなっているというのが未だに不思議で、いろいろ思い描いていたことももうないんだな〜と思って、ただ前までの私の生活に戻ったということなんですけど、なんだかこの2か月間の経験は人生でも大きな感情の起伏だったよなあということを、ぽっかりと考えます。

私にとっては妊娠自体もびっくりのことだったので、ショックを受ける準備もあまりなかったというかそんなに大きく今も落ち込んではいないような気もするのですが、こういう経験をたくさんの女性が、それも複数回流産を重ねている方もいるわけで、命を育むということはとてもすごいことなんだなあ〜と思い知る人生経験ができたのは、きっとよかったんだなと思っています。

年齢も年齢ですから、今後このような体験が再びできるかはわかりませんが、これからも前に向かって自分の人生を自然に受け入れていくのみ。ですな・・・。
旦那がずいぶんと優しくいろいろと気づかってくれたので、心温かくありがたかったな。

声をかけてくださった方たち、そして2か月間だけど存在してくれた赤ちゃん、本当にどうもありがとうでした。


        
       私たち夫婦を天国から見守っていてね・・・