2年がたったけど・・・

 
東日本大震災から2年目のおととい11日、地域の海の近くの神社にお参りに行ってきました。
海の底にあった玉石をご神体として祀ってあるということなので、海の神様に願いが届けばよいなという思いで、被害を受けた方々のご冥福と復興などをお祈りしてきました。

テレビや新聞などのメディアの情報から、被災者の方々が前を向いて一生懸命歩んできていること、遅々として進まない復興の状況、高齢者などの弱者や金銭的なものからくる格差問題、派遣された方々の心の問題などを突き付けられて、何かがんばらねばという気分と沈鬱した気分との複雑な感情をこの何日か抱いて過ごしていました。

たくさんの人たちから生活の場を奪った危険な原発を、私としては反対ですし脱原発が望ましいとは思っています。
でも、実際問題として国内すべての原発の稼働を停止した場合、火力発電などで代替すると燃料費の負担増が年間3兆円以上になるということで、電気代の負担は私たちの暮らしや生産企業などを逼迫させます。

また、火力発電は地球温暖化の原因である二酸化炭素を多量に排出し、化石燃料は大気汚染などの問題もはらんでいます。
これまで原発に関わって一生懸命働いてくれている方たちはたくさんいるわけで、原発が地域にもたらしてきたメリットというのもあったはずで・・・。

自分の地域に原発がないので、その恩恵とリスクも他人事でよく理解できていないのが実情です。
とても難しい問題です。

ただ、2年前に起きた大震災からの原発事故は、津波への安全対策や危機管理がずさんであったことからの、起こってはならない“人災”だったのではないかと感じます。
  
いったい“捨てる場所のない大掃除”の行方はどうなっていくのでしょう・・・。