島根への旅 その2

 
2日目は朝から出雲大社へ向かいます。
松江からJR線で宍道湖を眺めながら出雲市駅へ移動。
1番乗り場からバスで大社行に乗り換えます。
 
出雲大社は縁結び、福の神として有名な大国主大神大国主命)を祀る神社です。
神無月には日本中の八百万の神様をお迎えするので出雲では“神有月”となり、出雲大社では本殿両脇にある東西の十九社を神様の宿として「(神議(かみはかり):一般人の縁結びについても話し合うとか?」をされると言われており、数々の祭祀が執り行われます。
 
ご本殿は日本最古の神社建築様式をもった大社造りで、国宝に指定されています。
大社造りとは、屋根は本を開いて伏せたような形の切妻造りでわずかに反りがあり、殿内中央に心御柱が立っていて構造は高床式。
出雲大社の千木は先端が垂直の男造りです。
 
大国主命と言えば、因幡の白ウサギの話が有名です。
ワニザメに皮をむかれて真っ赤になった白兎に大国主命の兄たちは海水につかり風に吹かれればよくなると嘘を教えこみ、白兎が潮水のしみる痛さに泣いていたところを大国主命に出会い、川の真水できれいに洗ってガマの補にくるまって風の当たらないところで寝ていればよくなると教え、助けてあげたのでした。

また国譲り神話によれば、大国主大神は自らが創りあげた国を天照大神に譲り(天孫降臨)、その後は目には見えない人の運命や縁をつかさどることで日本を護っていくことになったとされており、出雲大社はその国譲りの際に建立されたものだということです。

しかし、なぜ縁結びの神様なのでしょう・・・?
調べてみたところ、結婚した女神は6神で御子神は181神と、優しい大国主命は女神にもてて、精力もあった多子孫な神様だという説からもそのように考えられているようですが・・・?
女性や子ども、弱い生きものにも優しく愛情豊かで、たくさんのご縁をむすぶ力をもつ神様ということなのでしょうね。
  

    
  二の鳥居(木製)の勢溜(せいだまり)の大鳥居には人の勢いが!

  
  樹齢400年以上の松 右奥は大国主命のムスビの御神像

    
  葺き替えられたひわだ葺き(厚さ1m!)の屋根は美しい〜 
  拝殿のしめ縄は長さ8m、重さ1.5t …どうやってつけるんだろう…      

  
  背後の八雲山は御神域の禁足地
   本殿の高さは24m     

   
  本殿裏にある大国主命の父神須佐之男命が祀られている素鵞社 
  強いパワーをもつお父上は背後から静かに見守られている・・・    
  

  
  本殿内の神座は西側稲佐の浜の方向に向いているので 
  正対してお参りするにはこの位置から(左下:お賽銭箱)

  
 
1泊2日(それも移動時間が結構長い)の駆け足旅でしたが、緑美しい壮大な神社を参拝して神聖な気持ちを感じられ、とても満喫することができました。
何より、60年に1度の大遷宮の年に(それもしたばかり!)出雲大社をお参りできたのは、とてもありがたいことです。

土地の食べ物もおいしくいただけたし、旅はいいなあ。
(おそばは出雲市駅近くの人気店「献上そば 羽屋」さんで割子そば食べました〜。うまかった!)
ぜひまたどこか出かけましょう〜!