やっと、お盆休みだ〜!!
なんだか仕事に追われ、ブログも一時停止してました(ふぅ)
ちょうど1か月前のことになりますが、関西旅へと出かけてきたので自分のために備忘録を・・・。
ずっと前から行きたかった熊野三山と大神神社参拝への旅がやっと実現できたのです!
船で移動(自家用車を乗せて)の4泊5日旅で、主要スポットは、高野山→熊野本宮大社→熊野速玉大社→熊野那智大社→伊勢神宮→大神神社
と、少々よくばった行程を組んでみました。
大阪南港へ早朝到着し、一路高野山へ。
渋滞が危惧された大阪府内も、早朝移動なので8時すぎぐらいには高野山へ到着することができました。
まずは弘法大師の御廟がある奥の院へ向かいます。
参道の両脇には二十万基もの歴史的に有名な人物の
墓石や供養塔が立ち並びます
墓地とはいえ苔むした墓標などは見るも趣があり、杉木立に囲まれてシンとした荘厳な雰囲気です。
灯籠堂の少し前には「みろく石」や織田信長公のお墓もあります。
そして、灯籠堂後方の少し高い位置に弘法大師の御廟がありました。(写真撮影禁止)
入定留身の地。「大師いまだにおわします」…大師は今も変わらない姿でおられると信じ、弟子たちが大師の希望された地に建てたという御廟。
山を背景に、まさに奥にあるという感じで密やかに御廟はあり、線香の煙立ち読経が響く夏山のじっとりした空気感…に、背筋が伸びる気持ちになりました。
奥ノ院を出て、高野山真言宗の総本山である金剛峯寺へ。
襖絵や石庭、茶室、台所など広い室内を拝観できます。
今年は高野山開創1200年 あちこちで「こうやくん」が活躍
そして、根本大塔を中心とした壇上伽藍地区へ。
壇上伽藍は、弘法大師が曼荼羅の具現として高野山で最初に開かれた場所と伝えられています。
が、とにかく広い!どの建物も大きい!
見るべき建物が多すぎなのです。
私的には暑いしもう疲れてきて建物見学はどうでもよくなりつつあったのですが、旦那は建築物に興味がある人なもので観ないでどうする!ってことで…。
汗をふきふき、頑張って大師様構想の曼荼羅の世界を観てまわりました。
一応どれがどういう趣旨の建物なのかをパンフを読みながら拝観したのですが、ちょっと憶えきれません…。
朱色鮮やかな根本大塔 胎蔵大日如来を本尊とした曼荼羅世界を表徴
私がここで一番興味深く思ったのは、伽藍地区の奥に山王院と御社があるということでした。
寺院の敷地に、簡略ではなく立派な神社の拝殿・本殿があるのです。
この後訪れた熊野三山は神仏融合である修験道の霊場ですが、高野山でもやはり神仏習合を垣間見ることができました。
弘法大師は高野山開創にあたり、結界守護のため当山の地主神である丹羽・高野両明神の二社を含む御社を最初に設立したということです。
気づけば、高野山だけで予定外の時間を費やしてしまいました。
しかし、これもはずせない…ゴマ豆腐で有名な濱田屋さんへ混雑覚悟で立ち寄ります。
少し待って店内で食べさせていただきました。
濃厚なゴマ豆腐!とてもおいしいです
一緒に出していただいたお茶の何ともいえない香りと風味が気になり、何茶なのか聞いてみたところ徳島の発酵番茶だということ。
多分、最近TVで観たばかりの阿波番茶では!?(かなり薄出しだったとは思いますが)
飲んでみたい〜と思っていたお茶だったので、ここで飲めるとは…と、喜び2倍でした。やはり立ち寄ってよかった〜!
さて、いよいよ熊野方面へと和歌山県を南下していきます。
高野山から熊野本宮大社まで、昼食休憩や土産物屋さんに立ち寄りながら、ヘアピン山道をひたすら走り…。
3時間30分ぐらいかな?で、熊野本宮大社へ到着しました。
熊野本宮大社は百五十八段の石段を上っていきます。
神門をくぐると、檜皮葺の社殿が。
とても気持ちのよい場所、素敵です〜。
木々の緑色に映える茶色の社殿、千木の金色とのコントラストが、
どの角度から見てもとても美しいのです!
黎明殿拝殿前にある亀石は、まるでシャンピニオン(フランスパン)可愛い!(笑)
本宮大社から500mほど、田んぼの細道を歩いて大斎原(おおゆのはら)へ向かいます。
熊野本宮大社はかつて、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある大斎原と呼ばれる中洲にあって、人々は川を歩いて渡り参拝していたそうです。
1889年の大洪水で社殿の多くが流出したため、水害を免れた四社を現在の熊野本宮大社がある場所に遷座したということです。
大斎原は今も本宮の聖地として守られており、広い跡地には石祠が祀られていました。(写真撮影禁止)
大鳥居(高さ約34m、幅約42m)には八咫烏(やたがらす)の紋が…
(見えんな…)
さて、熊野三山は熊野山所権現ともいわれ、それぞれ三体の権現様が祀られています。
この権現というのは、仏・菩薩が人々を救うために「権(かり)に」神となってこの世に現れたとし(→日本古来の神の本地(本体)は仏であるという考え)、その「権に」現れた神を権現とも呼びます。
熊野三山では、権現様は次の主神と本地仏が祀られています。
・本宮大社:家都美御子神(けつみこのおおかみ)→スサノオノミコト、の本地仏は阿弥陀如来
・速玉大社:熊野速玉大神(くまのはやまたまのおおかみ)→イザナギノミコト、の本地仏は薬師如来
・那智大社:熊野牟須美大神(くまのふすみのおおかみ)→イザナミノミコト、の本地仏は千手観音菩薩
修験道は神と仏が融和した本地垂迹(ほんちすいじゃく)思想に基づき、熊野は修験道の行場として栄え、神と仏が座す浄土として信仰されてきたのです。
…ということを、ちょっとだけ勉強して行ったのですが、やはり書き残しておかないとすぐ忘れてしまうので…。