昨日の夜、水瓶座では2度目となる満月を迎えました。
満月軸は30度(数え)で、サインの最終度数にあります。
30度では、次のサインに移る前の離反や吐き出しのようなニュアンスをもちます。
月は水瓶座30度で、サビアンシンボルは『アーダスの咲いている野原』
アーダスというのは小説上のフィクションの花ということで、桃源郷のような世界観、という感じでしょうか。
色とりどりの美しい花々が咲いた広い野原、青い空の中、そよ風が吹いているようなイメージかな。
人に危害を及ぼさない虫や動物、穏やかな天気、平和で美しく心地よい世界…。
自然が美しく心地よいというのは、実はすごく人工的で人に都合のよい世界観であって、理想郷というのも水瓶座っぽいということなんだな…と思ったのですがね(笑)
わかりやすい意味としては、どんな人とも平等に親しめる状態、などを示すようです。
反対側の太陽は獅子座30度で、シンボルは『開封された手紙』
自分の中から湧き出る熱量や創造性を、周囲にもわかりやすい状態にまとめ、オープンにして吐き出すような意味となるかな。
この満月軸には水瓶座27度の木星との関係があって、自分と共鳴するものを探し、縛られた環境から解放しようと努力するような力が働きます。
個人の生き様や活躍が多くの人たちの心に火を灯し、多様な人たちが手をとって生きていく世界を未来に繋げていこう!といったメッセージが、満月軸に関わるシンボルに出ているように思いましたね。
この満月軸は、それぞれのサインのホームである11ハウスと5ハウスで起きているので、水瓶座ー獅子座感が強調されますね。
水瓶座ー獅子座というのは、その前にある山羊座ー蟹座の集団性や常識性から飛び出した性質であって、”今、ここの社会や生活”といった現実や現場感に反発して、未来的・革新的な世界に向かうために個の情熱を発揮して楽しむことを考えるような配置です。
しかも、この満月軸は木星との関係があるだけで他天体とは繋がっていないので、何というか…郊外で盛り上がってるみたいだね…みたいな雰囲気は感じるかなあ。
ちょうど24時間テレビの放映があった日でしたし、これからのパラリンピック開催、というのが出ているのかもなあ…とか。
で、実際的な集団の社会性を示す10ハウスには山羊座の冥王星と水瓶座の土星があるので、社会の立て直しの厳しさの最中にあることが現れているかと。
冥王星や土星、12ハウスの海王星、1ハウスの天王星は、それぞれ医療を示す6ハウスにある天体と関係がありますので、医療問題の立て直し、働き方の改革などが図られる感じが出ているように思います。
現在の状況にあてはめれば、6ハウスの金星によって医療の困窮がアピールされる様子も感じます。
その6ハウスカスプは乙女座で支配星の水星も6ハウスにあって、天王星と繋がる火星と合、12ハウス海王星と10ハウス冥王星との関係がありますので、医療や自衛の重圧が非常に強く奉仕的精神で実務能力を究極に発揮する感じが出ているかと。
この満月図では、乙女座にある水星がハードワークな印象があります。
水星は双子座の支配星でもあり、肺に関わるというのもコロナとリンクしてしまうのですが…。
私は最近、『風の時代』って?…と、考えていました。
『風の時代』というか、やはり地のサインに天王星と冥王星があるというのが、なかなかだなあ…と感じていて。
地のサインというのは、感覚能力や実際性を示し、実生活を安定させるように働くのですが、そこに変動を起こす天体が入っているということなので。
昨年末に水瓶座で木星・土星が会合して『風の時代』が来たと言われていますが、今の”地の改革”とも言える配置になっているのは、物質的な人としての生活を変化させるべく揺るがすということなんだなあ…と。
『風の時代』と言われる風サインというのは、横に拡がっていく性質です。
アフガンの難民のように国から逃げる人、災害によって余儀なく住み慣れた土地を離れる人、はこれからは増えていくのかもなあ…とも考えられるかと。
牡牛座に天王星があるということを考えてみても、ネットを介するウイルス対策でPCやスマホを更新していくように、これからは人もワクチンを打って肉体感覚をアップデートしていくことが必要になるのかもなあ、とか。
情報があふれ社会的な価値は情報によって左右されるようになり、時に意見や批評が拡散されることで、人の社会的立場や存在を脅かすこともあります。
身体や健康、物の価値、住む場所、雇用や医療、社会生活、そういったこれまでの地サインの観念を流動的に考えていかなければならない時代がきているよ、というのを突きつけられてるのかもなあ~…ということを考えていた水瓶座満月でしたね。