「火土同根」って?…泰山流

四柱推命では言わずと知れた泰山流。
その後継の緒方泰州さんの著書は、とてもわかりやすいと思います。
読み進むのは(文章は)理解しやすいのですが、いざそれを応用して実占となると、自分に力がないので迷宮に入ってしまうのですがね。


「泰山流 四柱推命学入門」 緒方泰州著 三一書房 
四柱推命学奥義傳 中級力量編」 緒方泰州著 中尾書店
 
 

四柱推命学入門」は、命式を作成するための暦などは載っておりませんが、基礎はもちろん応用につながる内容まで、初心者にもわかりやすく書かれています。 
特に、地支の通根や支通しの作用関係、十干の関係による力量まで、内容は充実しており、よくできた本だなと思います。

四柱推命学奥義傳」は、三一書房の入門の本と重複した内容はあるものの、基礎部分は省いて(十干や地支の作用関係の内容は重複するけど充実)実占上の著者の思いや大運との関係など、ところどころちょっとずつ補足が加えられているといった印象でした。

 
この2冊の本を読んで、私にとって、どう考えていけばよいのかさらに謎が深まってしまったのは「火土同根」という考え方です。
(巳)午未の火である地支が、戊己の土の天干に通根するという考え方です。

土は雑気で方合や三合局がないから?、火が土を生じるから?、十二運で火支が戊己を旺じる関係にあるから?・・・。
でも・・・土と火の関係ってどうなんだろう。

(干関係において)丁は戊己を生じる働きはあまりなくてどちらかというと反生の働きを生じる関係のようだし、丙火が戊己にとってはよいというのも、土が多少は水で潤っているという前提の話なのではないのだろうか。
土にとって火があっても水がなければ焦土になってしまい、火炎土燥はよくないと書いてある本が多いし、火が土をよい状態で生じるのは他の干との関係があってこそ、という印象を受けるのだがな。

確かに土を蔵干にもっている火が土に通根するというのは理解できる気もするのだけど、月支においては季節を表すわけで、夏の火と雑気の土が通じるという考え方は腑に落ちないというか・・・。
火で土を強めるという意味ならまだわかるんだけど。
もう少し、「火土同根」についての説明がほしいところです。

なぜにこれにこだわったかというと、私の命式の象意(あるいは吉凶に対しても?)の解釈が少し変わってくるからです。
私は日干が土で、印である火を天干・地支にももっているので・・・。
これは、また別の本を読んで勉強してみなければ・・・。

この2冊の本から、十干通しや地支との関係による吉凶については、調べれば(まだ憶えられていない)なんとなく理解はできるのですが、その象意というか、どういうことが事象として現れやすいかということがよくわかりません。

この緒方泰州さんの本は、なかなか高額だし、まず本屋では売っていないので立ち読みもできないから中身がよくわからず買うにはちょっと勇気がいるし、古本やヤフオクなどでさがしてはいるけど、人気があるからあまり出回らないし買えないのだな〜。
 
この謎を解決してくれそうなおすすめの本って、ないのかしら・・・。