美しく散る・・・

雨風でとうとう桜が散ってしまいましたね。
今年は桜の開花も少し遅かったし週末も天気がよかったので、春休みに桜や花吹雪を愛でる機会も増えたのではないのかな。
 
ここ何日か、実家に帰省してきました。
乳がん闘病中だった友だちが亡くなり、お葬式に参列してきました。
がん発症から6年8か月でした。
 
彼女のもとに私が作った帽子と手紙が届いたのは亡くなる1日前で・・・すでに昏睡状態だったそうで。
間に合わなかったなぁ・・・。

メールをしても返事がこなくて、眠い眠いと言っていたし、とても気をつかう彼女に負担になってもいけないな〜と、ここのところ連絡をとっていなかったので、実際の状況がよくわかっておりませんでした。

私が「大丈夫なん?」と気にすると、「心配せんでも、ちゃんと生きてるから帰ってこんでいいよ〜」と、逆に励ましメールをもらうような状態で、連絡が終わってしまっていました。
 
知らない番号からの携帯電話に嫌な予感がして。
そして、そういうのは当たってしまうもので・・・。

彼女のお母さんが直々に訃報を連絡してくださいました。
私は泣くばかりで会話もままならず、お母さんが気丈にお礼を言ってくださり、自分の不甲斐なさが悔やまれてしかたなかったです。
 
彼女のご両親や弟さんもそんなに体が強くはないようで、彼女はいつもご家族を気づかい、自分がいなくなったら誰が両親の面倒を見るのだろう・・・と自分のことより家族のことばかり気にしていました。

仕事の時も、他の人の仕事を率先して手伝ったり、みんなが嫌がる役員やお世話役を快く引き受けたり。
いつも人のことばっかり世話をして、休んでいることで迷惑をかけていないか気にかけていたよね。

自分のお葬式の段取りについても、家族に迷惑がかからないように、いろいろな手続きをきちんとノートに残して準備していたそうで。
遺影の写真についても、カツラをかぶってデジカメで自分撮りをして準備していたということで・・・泣けてくるよ全く。

写真の中のあなたの笑顔は本当に天使みたいだったよ。
凛とした、儚い天使だな・・・。
 
なんで、こんなに素晴らしい人がこんなことになってしまうんだろう・・・。 
彼女のお葬式の日は、雨の後で素晴らしく天気がよく、みんなを気づかう彼女の思いがこめられているようでした。

私の名前をやわらかく呼ぶゆっくりとしたしゃべり方、一緒に仕事でがんばってすごした日々、忘れないよ。
あなたが喜ばないだろうから、私も悲しみを引きずらず、笑顔ですごすね。

ありがとう、Rちゃん。
また、夢の中ででも逢おうね・・・。