辛丑年と水瓶座新月、希林さんの本を読んで…

2月3日に立春を迎え(と言っても23:59なので、ほぼ4日っぽいのですけど…)、四柱推命では辛丑(かのとうし)年を迎えましたね!

紫微斗数では、2月の最初の新月が1年の始まりとなるので、12日の水瓶座新月の日が辛丑年のスタートとなります。

辛丑というのは、四柱推命の12運では「養」で、動物占いでは「こじか」です。

細かく六十干支で見ると38番目となり、動物占いでは『華やかなこじか』ですね。

手持ちの「個性学入門~三命方象著~」の資料と動物占い本を見てみると、性格としては『外柔内剛、封建的な面と芸術的な面、おっとりとした上品さと頑固なプライド…といった二面性がある』というような内容でしたが。

そういった雰囲気の1年になる、ということになるのでしょうかね。

 

で、12日の水瓶座新月図がこちらですが。

 

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今日からもうすでに月が水瓶座入りしていますが、水瓶座に6天体。 

10個のうち6個が水瓶座に集合ですから、これは超『密』ですよ!(笑)

そして全部の天体が地平線よりも下にあります。

水瓶座天体は牡牛座の2つの天体とそれぞれにスクエアを形成しており、不動宮が強いですね。

新月度数は‟限度なく深入りする”24度。

サビアンシンボルは『情熱に背を向け自分の経験により教えている男』

水瓶座的な理想像に向かって、自分も人にも果てしなく訓練していくような意味があります。

この新月のある水瓶座の6天体は、4ハウスにある牡牛座にある2天体との間にスクエアが8本!

牡牛座は持っていることの安心感や生活の基盤に安心を求めるのに対して、水瓶座の思想としては持たないことによる身軽さや未来へのビジョンを追い求めるので、対立します。

何ともこだわりが強そうで、緊張感もある雰囲気ではありますが…。

 

で、今日このホロスコープを見た時に最初に頭に浮かんだのが、昨日読んだ樹木希林さんの本の内容だったのですよね。

こちらの本☟

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希林さんの生い立ち、俳優生活やプライベートの暮らしについてのインタビュー記事を本にしたものです。

導入部が、作り手である記者に対して、余命少なくなった自分を題材にしてどんな記事を書けるのか?という希林さんの問題提起から本題に入っていくのですが。

インタビューする側の覚悟を問う希林さん、すごいなあと思いました。

希林さんは、ご自身でギャラ交渉してマネージメントされていましたし、「足るを知る」で必要な物以外は買わないしもらわない、けれど不動産は好きでたくさん所有していて家賃収入を得ていた…ということで。

新月図のホロスコープでは、水瓶座は1ハウス後半~2ハウスにありますので水瓶座的な自立した稼ぎ方、対して4ハウスの牡牛座の所有欲なので、非所有を宣言しているのに家はすごい豪邸だとか不動産持ちだとか、そういう意味はあるよなあ、と感じまして。 

 

本文より印象に残った箇所を抜粋・・・

(これが、牡牛座との関係の先に辿り着く水瓶座視点かなあ…と思いまして)

家や土地っていうのもさ、なんか自分で買ったんだから、自分のものだと思っちゃうじゃない?でも、これって、地球から借りてるものなんだよね。東京都から借りてるものだって、日本国から借りてるものだって。突き詰めて考えてみれば、地球からお借りしてるものなんだっていうふうに思ったの。その時にスコーンとね、「これが欲しい」「あれが欲しい」っていうのがなくなっちゃった。病気してからね、病気して死に至った時にね、持っていかれないわけだから。それでなんか府に堕ちた。物欲がね、スッとなくなっちゃいましたねえ。・・・

人生を振り返ってみてね、こんなに十分生かしてもらえたんだなあっていうふうに思うわね。「人間いつかは死ぬ」って、みんなよく言うでしょ。私のように、これだけ長くがんと付き合ってね、これだけたくさんのがんを持ってると、「いつかは死ぬ」じゃなくて、「いつでも死ぬ」、という感覚なんですよ。それに関しては「あっ、ごくろうさま。お借りしていたものをお返しいたします」という感覚でいるからね。すごく楽なんですよ。

 

あと、この本の最後に、娘さんである也哉子さんのインタビューを収録してあるのですが、この内容がまた何となく新月図にリンクするように感じたのですよね。

家族に対する距離感、物や食事の価値観、そういうものが周りの人たちとは違う、両極端な個性の強い両親を見て育つことで、自分の中での中庸を探しながら社会に馴染む方向を探って生きていた…ということ。

希林さん夫婦がこだわって離婚しなかった先に、よそとは違った家族の在り方、子どもたちの未来…というものがあった、ということ。

也哉子さんが、人によっては恨みがましく言ってしまいそうな家庭事情について、困り感を交えながらユーモラスに語っているのが、とても素敵だなあと思いました。

 

なかなか緊張感の高い新月図を伴う辛丑年のスタートとなりますが、希林さんの生き方や也哉子さんの言葉に学んで、私も‟慎ましい気高さをもった人間”を目指していきたいなあ…と感じました。

 

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ほうきのようだったベビートゥの花が開きました~!(^^)!