京都への旅 〜貴船神社・鞍馬寺〜 

 
先週末、母と京都旅行へ出かけてきました。
と言っても、母は別のツアーに参加した後に一人途中解散して、私と夕方にホテルで合流するという1泊2日の旅行でした。
 
1日目は一人で、以前から気になっていた「貴船神社鞍馬寺」散策をしてみることにしました。
お昼前に京都駅に着いたので、ホテルに荷物を預け、電車を乗り継いで貴船神社へ。

京都駅→(JR奈良線東福寺→(京阪電鉄出町柳駅→(叡山電鉄貴船口
→(バス)貴船

貴船神社からまわるか、鞍馬寺からまわるか迷いましたが、貴船口からのバスの連結時間がよかったので、貴船神社から行ってみることにしました。
道中に挨拶を交わした、どちら側からも登ったことがあるという人から聞いた話によると、どちらから行ってもそうは変わらないけれど、鞍馬寺から登った方が少しは楽かもしれないなあ→登り道が石畳階段だから・・・ということでした。
そして、貴船から参る人は少ないのではないか、ということでした(そうなのね・・・)。 

貴船バス停から、ゆるやかな坂を歩くこと5〜10分くらいで、「貴船神社 本宮」に到着。
貴船神社は京都の水源地でもあり、水の神様として崇められています。

神水を少しいただいて口を潤し、水占いもやってみました。
おみくじを水にうかべると字が浮き上がってきて・・・末吉。 
ま、相応ですね。
        
  
  写真によく掲載されている本宮への参道 

 
さらに5分ほど坂道を歩いていくと、「中宮(結社)」があります。
残念ながら改修中でシートがかぶせられており、御社の姿を拝見することはできませんでした。
縁結びの神様ということで参拝者が激増していて、狭い石段は危険なので社殿を奥に移設、遊歩道を整備するらしいです。

さらに5分ほど歩くと奥宮が近づいてきます。
奥宮への道は杉木立に囲まれたおごそかな雰囲気。川の流れの水音がずっと続き、心地よいです。
途中、同じ根から2本の杉が生えている「相生の杉」や、奥宮の敷地には杉と楓が和合した「連理の杉」などのご神木があります。
      
 相生の杉 
   

 連理の杉 
  
  
 
本宮から、ゆるやかな坂を10〜15分くらい歩いた所にある「貴船神社 奥宮」に到着。 
ここも老朽化のために改修中で、奥宮本殿にはシートがかぶせられていました。 
残念・・・。

奥宮は、桓武天皇の母である玉依姫命が船に乗って川をさかのぼって貴船の地へと着かれ、水神を祭ったのに始まるということです。
本殿下には誰も見てはならない神聖な龍穴があるのだそうです。
津波被害の復興など、自然災害をおおさめいただけるように祈願。

奥宮は「丑の刻参り」がよく行われた場所なのだそうで(奥にある杉の木の前の看板にも書かれていた)、杉の木には五寸釘が打ちつけられた穴がいくつもあいている・・・というのを本で読んだけれど、確かに鬱蒼とした雰囲気。
杉の木の近くにはロープがはられて入られないようになっていましたが、こんな所まで夜ひっそりと誰にも見られないよう一人で来るというのは、よほどの怨念がなければ実行できないよなあ・・・その情念が違うエネルギーに変換されますように・・・。                 
            
    
 「御船型石」 玉依姫の船が小石で覆われて隠されているそう
  石の上には草や小花が芽吹き、春がきていました
   
        

本宮へ戻り、展望所のような所で休憩タイム。持参したおにぎりを食べて、鞍馬寺へのハイキングのために腹ごしらえ。 
本宮からバス停の方へ坂を下りて行くと間もなく、左へ曲がる小さな橋がかかっています。
牛若丸と呼ばれていた源義経が、天狗に武芸を習い習剣道の場となったという鞍馬山(標高570m)への入山ルートです。
いざ〜っ!鞍馬寺へ!!       
                
結構な山登り道です(ふう〜)  

   

        
                  

気合いで歩くこと30分、「鞍馬奥の院 魔王殿」へ到着。
魔王尊が祭られています ← “魔王”という響きが畏れ多かったので写真はとらず。

「木の根道」を徒歩徒歩と・・・ずっと登りが続きます。
修行の道ですね〜本当に天狗が出てきそうです・・・
 
        
  


「僧正ガ谷不動堂」→「義経堂」→「義経背くらべ石(遮那王堂)」を通過した頃から、やっと下りの石段になりました。

与謝野晶子の書斎であった「冬柏亭」、「鞍馬山博物館」を通りすぎ、「鞍馬寺本殿金堂」へ到着〜!
 
    
  ちょうど桜が満開で、とても綺麗でした!

  
  正殿前の「六芒星」 真ん中に立ってエネルギーを充電


鞍馬寺本殿金堂の本尊は尊天といわれているそうです。
尊天は、月輪の精霊であり慈愛の象徴である「千手観世音菩薩」、太陽の精霊であり光の象徴である「毘沙門天王」、大地の霊王であり力の象徴である「護法魔王尊」の三身一体尊天。

門前には狛犬(こまいぬ)の代わりに、鞍馬寺では阿吽(あうん)の寅が安置されています。
鞍馬寺の本尊である毘沙門天が、この地に出現したのが“寅の月の寅の日の寅の刻”であったということから、寅は昆沙門天の使いとなり、寅が鞍馬寺を守護する霊獣となったそうです。

鞍馬寺から階段と坂を下っていき、“鞍馬の火祭り”が行われる「由岐神社」、「鬼一法眼神社」を経て(結構急斜面な下り〜膝にきます)、「仁王門」へ到着。  
         
  


逆ルートになるので変な感じです。
入山料(出山料になっちゃった)200円を払い、鞍馬駅へ。
 
バス停貴船から鞍馬駅まで、トータル2時間30分ほどでした。
博物館見学は省いたので、じっくり見学するならば3時間はみていた方がよいでしょうね。

汗ばむほどのお天気にも恵まれ、霊山のパワーをいただけたハイキングコースを満喫できました〜!