「障がい」のある子どもたちと関わって・・・

 
あ、ブログ更新・・・1か月以上経ってたなあ…。
 
このたび、年内の引っ越しを視野に入れて仕事を辞めました。
パート勤務だったのですが。
1年ちょっとぐらいの仕事でしたが、「障がい」をもつ子どもたちが過ごす場所で働いておりました。

実は私は以前、小中学校で“保健室の先生”として働いておりました。
なので、先天的な疾病をもつ子、不登校な子、生活スタイルがやんちゃな子、家庭環境が複雑な子、などなど様々なタイプの子どもや親御さんとの関わりの経験もある方だと思っておりました。
ですが、“特性がある”子どもたちとは深く関わったことがなかった!ので、この仕事はとても新鮮な経験となりました。

この職場で関わった子どもたちは、いわゆる「発達障害」と言われる特性をもっていました。
彼らは、ある特定の音がとても苦手だったり、こだわりが強かったり、他者との距離のとり方がうまくできなかったりします。

たとえば、

・踏切の音が苦手→苦手な音を何とかしたい
 →怒って立ち向かうべく?踏切へと走って行く…
・犬の鳴き声などが苦手で、耳をふさいでその場から動けなくなってしまう子もいます
・ DVDを観るのに自分で決めた手順で操作しなければ観ることができない
 →彼らにとっての邪魔が入ると何度も最初から繰り返す…
・ 周りの様子には気づかず、毎回、同じ内容の話(本人の想像)を展開して楽しむ… 

などなど。
彼らの見えている世界、感じている世界は、きっと私のものとはかなり違ったものではないかと思います。


この仕事を通して、私が生きている価値観や世界観とは違う感覚とはどんなだろう…ということを突き付けられ、いろいろ考えさせられました。

でも世の中で生きていくためには、何とか社会に合わせて生きていくことを学ばなければなりません
(障がいがあるなしに関わらず)

彼らが自分の感覚では理解できない世界に合わせて生きていくのは、かなりの努力やストレスを要することだと思いますが、そこを頑張るしかないのです。
  
彼らの笑顔は、とても屈託がなく癒されます。
彼らの想像力・創造力・記憶の才能には驚かされることも多々ありました。
彼らとの関わりは毎回小さな成長の発見があり、喜びをもたらしてくれました。
彼らに特性はありますが、そこを理解しようと努めて声かけや生活環境をこちらが工夫することで、ずいぶん表情や動きに変化が出ることも実感できました。
 
私が高齢妊娠をした際、かなり不安を感じましたし両親からも祝福よりは心配の言葉が多かったです。
流産も経験し、「障がい」をもつ子どもとは?その親はどんなだろう…という思いもあり、今回この仕事に就いてみたということもあります。

実際、この仕事を経験したからと言って、「障がい」をもつ子に対する心配な思いは変わりません。
でも、子どもや親を支えるための施設やサポーターが地域には必ずあるのです。
ぜひ利用してもらいたいです。


ただ思うのは。
子どもであるうちは、まだよいのだよな…。

彼らの就労を考えた時、特に「障がい」のボーダーラインにある人たちにとって厳しい状況にあるのが現実です。
ま、私自身も引っ越し後の就労先を考えなければならないわけで、お金を稼ぐということは誰にとっても容易ではないことだと思いますが。

関わった子どもたちが、これからもずっと周りの人たちと共に生きていけますように…と心から願うばかりです。