揺れながらバランスをとる

2020年の東京オリンピック開催、延期になりましたね~。

前回のブログ記事では、春分図読みについてオリンピックに結び付けて書いたばかりだったので、あれ~そう出たんかい~…という感じで。

いきなり、はずしましたな… (;'∀')

 

7ハウスにあった土星冥王星)については、「厳しさのある対外国からの支援」という風に読んでみましたが、「遅延、時間をかけて土台を再生していく」という風に出た、ということかな。

目的意識の太陽と土星とはサインは拮抗するものの60度で協力的な関係ですし、きっとどんな方向でも、応用的な結果をもたらすだろう!と、期待はしているのですがね。

 

占星術というのは、象徴を読むことで様々な解釈ができるのが、面白いところでして。

当てることはできなくとも、大きくはずれもしない、という感じで。

はずれもしないというのは、後から当てはめることができる、ということですが。

そして、具体的な事象に落としていくと、読んだ人の価値観が出た読みとなるので、他の人にとっては解釈のニュアンスが違う、ということもありますね。

 

さて。最近、読み返した本について。

『整体から見る 気と身体』~片山洋次郎著~ 

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 ~まえがき抜粋~

1980年代、分子生物学という分野が一般にも注目されるようになり、以来「生命操作」の技術は革命的に進化し、当時生物学用語に過ぎなかったDNAという言葉は、いまや日常語と化し、知らない人はいないくらいです。

さらに今日の医療技術の最前線は「臓器移植の時代」から細胞や組織、臓器までも体のパーツとして生産し、体を修理再生しようという「再生医療の時代」に向かおうとしています。生き物を外部からコントロールする技術がどんどん高度になってきているわけです。

ところが、私たちがそれで安心して生きられるかといえばそうではなく、むしろ「健康不安」は増しています。「健康情報」も、与えられるほどさらに不安になります。

本来、自律的に生命活動を維持していくということが、生き物が生き物である所以でありますから、この状況にどこか違和感を覚えてしまう。つまりは生き物としてのアイデンティティというべきものが揺らぐことに気づかざるを得なくなっているということです。

外部から生命をコントロールできる可能性が高まるほど、人間も生き物であるということ、生き物として身体の内側から自律的にバランスを取ることの意味の大きさに気づかざるを得ないということです。

さらに外側から与えられる生命の保障が大きくなればなるほど、そして医療をはじめとする高度なテクノロジーに依存する社会環境になればなるほど、かえって生きることそのものの充足感が不確かに、不安定になっているように見えるのです。

 

 この本…すごく久しぶりに読んだのですが、まさに今の時代への示唆を含んだ内容に、はっとしましたね。

ちなみに、この文庫本は2006年発行で、初版の単行本はそれよりも17年前に発行されています。

 

この本の中で興味深かったのは、風邪をひいた時などは、気分は元気がなくても体は元気があるんだ、ということ。

熱があって気分としては元気がなくても、免疫反応ということでは体内のエネルギーが高まっていて気の流れはよく流すようになっている、ということなのです。

体が活発に反応して気を発散しようとして、バランスをとっているのだと。

まあこれは、医学的な側面とは違う、ということですがね。

 

で、アレルギーや風邪などの免疫反応、そして精神不安などの反応は、胸椎5番に問題が出てくるそうなのです。

どちらも、胸椎5番が捻れて硬くなるらしいのです。

逆に言えば、何か精神不安などがある場合、アトピーや花粉症などの過敏反応でバランスをとるように代謝していくということもあるそうで、へえ~と思いました。

また、免疫反応が出ている時には、首や肩の周りの筋肉がかなり緊張してくるそうで、その辺りの流れが詰まって、頭の方に気が集まってしまっている状態なのだそう。

足の方には気の流れがいきにくくて、足が冷たくなる。

なので、肩の周りの緊張をゆるめてやって、足の方に気の流れがよくなる(あったかくなる)ようにして逃してやると、バランスがとれるということです。

この考え方は、『冷えとり』と似ていますよね。

足先を温めることで流れを下半身にもってきて頭を冷やす、それは体の内側を温めることにつながる、という。

 

あと、自分の体に気を流す時には、内側から外側を見るという意識が大切ということです。

外因としてウイルスが入ってきたとしても、「自分の身体よ、がんばれよ~!」と、身体に起こっている現状を受け入れ活性化させる、ということが大切ですよね。

片山氏の本では、野口整体の「体癖」という個人の身体のエネルギー方向を分類しているのが面白く、この本でも文末付録に少し記載がありますが、別の本の方が詳しいです。

 

で、この本を読んでふと思ったのは、今のコロナ騒動も人類がバランスをとっていくための外的因子による地球の免疫反応なのかもなあ、ということで。

現在の現象も、もっと大きなスパンで振り返った時には、何か宇宙的な方向性の経過点であって、バランスをとるための地球規模的な反応なのかもしれませんが…。

まあ、厳しい現実ですね。

この本の最後の方の「互いに共鳴すれば元気になれる」というところに、今後のヒントがあるのかもな…。

 

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