酷暑が続きますね。
暑さとコロナ対策で、屋内でひっそりと過ごす夏…。
初盆関係で帰省したのですが、例年とは全く違ってガラガラの道中でしたし、GO TOキャンペーンにあやかって宿も安く宿泊できたのですが、観光業界の厳しい現状も痛感しましたね…。
さて、昨日は昼前に獅子座での新月でした。
ところで、新月や満月というのは、太陽と月との相対的な位置関係で考える朔望月リズムなのですが。
松村潔氏の『月星座 占星術講座』によりますと・・・(右側の本)
・・・太陽とは創造意志です。
それは、同じことは繰り返さないという意志です。
月はそれを受けて反射しますから、眠ったまま同じことを繰り返そうとする月に対して、太陽は創造的要素を盛り込みます。
何か新しいテーマがあり、このテーマに沿って、月が引き出す過去の記憶のパターンを少しずつ書き換えてしまうのです。
正確にいえば、創造的なテーマに照らし合わせて、月は過去の記憶の中の使えそうなものにアクセスするのです。
新月から始まる朔望月のリズムを使う場合、誰もが同じリズムで行うことになるのですが、しかし個人でストックしている記憶が違います。
そして月はこの過去の記憶を引き出して、夢遊病のようにトレースするのです。
月はその人がストックしているものを引き出し、これを太陽の目的のために提供するということで、恒星月でのサイクルとは違った新しい展開があるわけです。
古いものを使って新しい展開をするのです。
ということで。
つまり、新月は太陽の意図に沿うような過去の記憶を探り出す日、その過去の記憶を満月に向けて新しい太陽意図の展開に書き換えていく、ということですね。
ちなみに‟恒星月のサイクル”というのは、自分のホロスコープのどこにトランジットの月がきているのか、ということですが、これも過去の記憶の再現で、自分の癖がうっかり出てくる、ということです。
上記本の例では、月が3ハウスに来た時に、その人の3ハウスに蓄積された記憶というのが自動車を運転することならば、月はトレースするので車での外出が増える、ということを無意識的にやってしまうらしい。
ただ、月というのは記憶を自動的に運転していくだけなので、トランジットの月の動きをジ~っと意識的に観察してしまうと、それは月が仮死状態になって効かないということです。
これは応用して考えるなら、例えばネイタルに月と冥王星のハードアスペクトがあって何らかのトラウマ癖が刻まれている場合、月にトランジットの月が通過した時には、その印象を拾って再現する傾向がある、ということですよね。
で、回避したい場合は、月に対して意識的に過ごすといいのかと。
そして、新月をネイタルの惑星や月、感受点に重なるところで迎えた時には、自分の潜在的なパターン癖の書き換えも可能、ということになるんじゃないのかな、と思います。
今回の新月は、MCにぴったりと重なっています。
新月というのは、月は太陽からの意図を吸い込んで完全に受容的な状態にあるということで。
それが社会的な立ち位置や自己実現の場所であるMCにあるということは、月が機能しないこと(書き換え)を目指す?、みたいなことになるのでしょうか。難しいな…。
獅子座27度(数え度数)のサビアンシンボルは『夜明け』
27度は、自分が求めるものを手に入れるために上昇志向で探し求めていくような意味があります。
獅子座の上昇的探求心なので、新しい1日の始まりとなる夜明けの光を浴び、「うおぉ~」とライオンキングのように雄叫びをあげて自分を鼓舞しているような雰囲気でしょうかね(笑)
この新月のすぐ傍には獅子座29度の水星があり、サビアンシンボルは『人魚』
無意識的な内的世界観を芸術的なイメージで表現するような意味があります。
そして新月・水星は、6ハウスにある孤独に修練するような牡羊座火星とトライン。
さらに新月は、3ハウスにある山羊座土星(冥王星)とはタイトな150度で、資質の異なるものを調整するアスペクト。
この3ハウスにある山羊座天体群は4ハウスの魚座海王星とセクスタイル、火星とはスクエア。
周囲からの批評や重圧を静かに自分の内側の深いところに浸透させて、自分の基盤として大きく拡げていくような力もあるでしょう。
6ハウスにある牡牛座天王星は、8ハウスにある蟹座金星とセクスタイルで、同調や共感で惹きつける魅力もある独自能力を活かした仕事スタイル、と言えるかな。
簡単な新月読みとしては、独自の創造性を追求するビジョンに照準を合わせ、これまでの習慣とは違った新しい社会的立場の確立に向けて、周囲の重圧も自分の中に取り入れながらも力強く目指していくような雰囲気があるように思います。
で、まったくもって私の勝手なイメージなのですが。
この新月図のホロスコープを見た時に、シルヴィ・ギエムの『ボレロ』、が頭にうかんだのですよね。
舞台でスポットライトを浴びて踊る、輝くソリストみたいなイメージ。
薄暗いステージで、「ドンタカタタッタ タッタン」と妖しく静かに現れ、じわじわとテンポアップしてフツフツと情熱が煮えたぎって高揚していく様は、「夜明け」っぽいんじゃないか?…と(笑)
中性的な美しさで、最後はまさに獅子のような力強さを全身で表現するギエム。
毎回見るたびに鳥肌が立って高揚感を憶える…というのは、固定宮の獅子座の象意ですしね。
私の中にあった獅子座ちっくな映像の記憶を探り出したのだと思いますが。
とはいえ、これを日常的な私の太陽の意図として結び付けるのは、難しいのですがね。
私のホロスコープでは、この新月に重なるものは特にありませんが、3ハウスカスプ付近での書き換え。
もしかすると半年後の獅子座満月の頃には、何か関連して感じることもあるかもしれません。
とりあえず、備忘録として楽しみにしておきましょう(^^♪