牡羊座満月 『言の葉の庭』

紛争やミサイル発射、円安の加速化など…私たちを取り巻く社会では様々なことが起きていて、情報渦巻く10月となっておりますが。

 

さて、2022年10月10日5時55分、牡羊座での満月。

何となくゾロ目っぽい数字で成り立った瞬間での満月、というのも面白いです。

 

 

太陽は東から昇る位置、月は西の沈む位置にあって、夜明けを告げるアングルでの満月です。

牡羊座は12感覚では『自我感覚』であり、個としての自分を周囲に押し出していこうとし、それに対して天秤座は『触覚』で、自分の周囲にある相手や社会からの手応えを得るという感覚です。

今回のチャートでは、押し出しの位置に天秤座ですから周囲からの手応えを求めて自分を押し出し、牡羊座っぽい押し出しの強い相手や環境に対峙する、ということになるのかと。

天秤座太陽は金星と合、牡羊座月はキロンと合ですから、政府は国民の要求に敏感に反応して愛想よく対応しようとしている、という感じに見えてくるかな。

対世界ということで考えると、発展途上国とか傷ついているとか孤立しているとかの諸外国に対応していく、という感じになるのかも。

この満月軸に5ハウス(5度前採用)の水瓶座土星が調停の位置ですし、新しい時代への基盤となるべきシステムを生み出す、みたいな感じでしょうか。

この土星は、9ハウスの双子座火星とはトラインで、8ハウスの牡牛座天王星とはスクエア。

9ハウス双子座で海外からの個人旅行が解禁、8ハウスの牡牛座天王星では将来を見込んだ借金(税金)での運用、という感じ?で、「全国旅行支援」制度という風に見えてきましたが。

月とキロンで傷ついた幼児という風に見れば、水瓶座土星が関与することで、園の送迎バスの安全装置義務化などの対策が出ていることも、当てはまることでしょうか。

 

火星は6ハウスの海王星、12ハウスの水星とでTスクエアなのが気になります。

あてにならない情報とか、思ってもみなかった展開とか、混乱するとか誹謗中傷なども出てきそうな雰囲気はあるかな。

6ハウスに海王星木星という拡がる天体がありますし、働く現場・医療・警護などを意味する6ハウスが魚座から始まっているというのも、受け入れの間口を拡げ過ぎて混乱するとか、コロナの感染拡大もちょっと心配な配置のような気もします。

この水星-海王星の関係には、金銭を意味する2ハウスの支配星である冥王星が関わっていますし、6ハウスは魚座の雑多な環境下で牡羊座の自主的な活動、という配置かと思いますから、奉仕的なおもてなしとか企画が面白い地域などは大きな利益も生み出す感じかもな?とも思いましたけど。

 

満月軸の度数は17度(数え)で、17度は16度で殻が打ち砕かれてしまったたことで、新しく見えてきたもの(希望)という意味があります。

月の牡羊座17度のサビアンシンボルは、『2人のしかめっ面した独身女性』というもの。

二極ではなく同一の極が向き合っているという状態で、生産的活動はなくとも内側での精神的活動が活発になされることで、じっくり己の能力に気づいていくような意味となるでしょうか。

太陽の天秤座17度は『引退した船長』というのもので、これまでの船旅での様々な経験を一歩引いたところから見つめているような状態で、辛かった否定的な出来事も意味があったと振り返ることで気づく、といった感じかと。

潜在下に抱えたものの見方を転換していくべく、夜明けを促すような雰囲気を感じるチャートだったかなあと思います。

 

さて、私の満月頃はといえば、久しぶりに会った友人とで‟ちょい旅”をしておりました。

友人たちに刺激をもらいましたし癒されましたし、自身を振り返るよい機会を得られましたね。

あと思いついたのは、その頃に図書館で借りて読んでいた『言の葉の庭』が、このチャートっぽかったのかもなあ…と感じました。

私が読んだのは新海誠監督の小説ではなく加納新太版のノベライズ本でしたが。

 

アニメ映画にもなっているので内容は知っていましたが、このお話の中での「靴」の重心のかけ方や、主人公の生活背景や心の揺れの描写も詳しいので、物語の世界に入り込みやすかったように思いました。

印象に残った本文抜粋

他人の中に何かが突き当たる、というのは、初めての経験だ。その体験が、自分のことを話したときに起こったというのも、重要な発見だった。俺は今まで、人を知るということは、人の話を聞くことだと思っていた。人の話の中から、隙間を見つけて、そこにしのびこむことが理解だと思っていた。でも、そうではないのかもしれない。他人が隠し持っている重要なものを知るためには、自分側のドアを開ける必要があるのかもしれない。もしそうなら、俺は今まで、ずいぶんたくさんのことを見落としてきたのかもしれない。・・・

 

この牡羊座満月では、周囲や他者との交流を通して、他者の在り方から自分を考えると同時に自分の在り方も他者に影響を与える、ということを意識して過ごしてみるとよいかと。

自分の中にあるコンプレックスも、可能性を秘めた個性であることに気づくかもしれませんね!