養生の実技

 
 
 「養生の実技〜つよいカラダでなく〜」
   五木寛之著  角川書店 686円+税



この本には、五木さん独自が編み出したという“自分なりの自分にあった養生法”が記されています。

髪の毛は2か月洗わないとか(洗わない方が薄毛にならない?)、腰痛予防には腰をおとして膝を軽く曲げて歩く(狂言師のような歩き方?)のがよいとか、低気圧が来る時に頭痛が起こるから天気予報よりも自分の天気への直観を信じて過ごすなど・・・。

巻末の100の養生法は、五木さんの経験や洞察力などを通して発見した発想がなかなか面白いです。
 
本文から、自分にとって引っかかった文章を羅列しておくと・・・

「ストレスはさけることはできない。そしてストレスはストレスである。それを光にするか影にするかは、私たち自身の姿勢ではないのか、と私は思う。
 ・・・(中略)
生きていると、なんともいえない辛い出来事や、それこそ死にたくなるほど情けない局面に立ちあわせられることがしばしばある。
身体の深いところから、あ〜あ、と大きなため息がもれてくることもある。
不幸やトラブルというものは、確率ではやってこない。辛いことは重なるものだ。泣き面にハチ、とはよくいったものである。
 ・・・(中略)
「誰がなんといおうと、人生はこういうものなんだ」と、覚悟する。シジフォスの姿に自分を重ねて、これが生きるということなのだと覚悟するしかないのである。
その諦念の底から、かすかに湧いてくる力がある。それしかないのなら、それを引き受けるしかない、という居直りのエネルギーである。ネガティブシンキングからポジティブシンキングが生まれるのである。
 ・・・(中略)
吾一人(われいちにん)。
私はすべてはこの一語につきるような気がしてならない。私たちの一人ひとりは、この広大な宇宙空間において、唯一無二の存在である。 私たちは誰とも同じではない。普遍性、共通性を強調するあまり、現代人はそのことを忘れてしまっているのではあるまいか。
養生法も、健康法も、長生きの秘訣も、すべては各人各様のただ一つの方法であり、他人の経験は自分の体験ではないのである。」

 
目下、五木さんを見習って、自分なりの養生法を編み出してみようと取り組んでいるところです。

実は今週に入ってから、体を流れるように移動して出る原因不明の湿疹に悩まされています。
これがかゆいんだなあ。
胸、背中からポツポツと芯があるような小さな丘疹が現れて、今は体幹の症状は少しおさまってきており、四肢に移動しています。 

以前も1度ひどい発疹が出て3か月ほど大変な目にあったことがあるのですが、その時の発疹とはまた違うようです。
以前のはポツっと出た発疹がじわ〜と広がってつながっていき、赤い蕁麻疹様に広がって、これは四肢末端には出らずに首から体幹と上腕と大腿を裏表に移動していきました。
(4件、病院をまわったけれど結局原因不明でした・・・)

今回は、以前の病院の対応に懲りてしまったので病院では診てもらわずに、何とか自然治癒をめざして取り組んでいます。
まあ、以前と違って仕事をしていないし家にいるのでストレスも少なく、痒くなったら冷やすとか、服は裏表に着てなるべく皮膚への刺激を少なくしてすごすとかで、ずいぶん過ごしやすいので治りも早い気がします。
 
また、取り組んだスキンケアで効果があったと思われることとか、四柱推命的に見た五行の偏りからくる体の不調も疑っているので、この経験を後日ブログに記していきたいなと思っています。

このかゆみも引き受けるしかないという覚悟でがんばって耐えましょ。
ストレスを経験という光に変えられるように・・・。。