最新 四柱推命理論

 
 
 「最新 四柱推命理論 四柱推命で何がわかるか?」
   陽 史明著  遊タイム出版 2800円+税



この本は四柱推命の学習のため、確か3冊目に購入した本。
私は昨年、四柱推命の講座に何か月か通っていたのですが、その先生がこの陽さんと小山内さんの方法を取り入れていたのもあり、書評もよかったので購入してみたのです。
(私の先生は、五行の関係性のみを重視して干も支も並列でとらえ、象意は通変星からみるという、合や冲や神殺や十二運などは全てとらない方法でしたが)

この著者の特徴は・・・

  • 天干と地支の並び(関係)による、陰陽、寒暖燥湿、水平(扶抑)のバランスを重視する。
  • 蔵干の取り方は月旺に従う。支は季の旺をみるので、雑気である土支の蔵干の五行が2つある以外はすべて1つの五行に属す。
  • 局、(方)はとらない。方は必然とその五行が強くなるので特に方だから特別と考えない。
  • 月支を重視しているので(一番点が高く)、月支が冲や合にあってもなくならない(作用は受ける)。
  • 干合去は年月干のみで、日干に関わる干合や歳運(どの柱の干も)での干合は作用はあっても合去とならない。
  • 神殺(カイゴウは別扱い)、十二運、空亡はとらない。
  • 格のとりかたは、日干の陰陽によって独自でわかりやすいように命名している。
  • 化については(日干との干合のみ)化する行の月令(本気)を得ていて、なおかつその行が重々ある場合のみとしている。

 
   ・・・というところですかね。


この著者のすごいな〜と思うところは、既存の方法に流されずに疑問をもって研究に取り組んでおり、独自の方法を編み出している?ところです。
必要ないものを取り払ったというか、局についても成立する確率から実際に強くなっているのか検証されたケースもお目にかけないということで、消去法で考えていって確実性のない方法やわざわざ特出して考えなくてもよい方法はとらないという感じかな。 
本の内容については斬新で立派なのかもしれませんが・・・ちょっと難解なのです。

私が未熟なのが大なのですが、文章が理解しにくい。
1度読んだだけではスッと頭に入ってきにくくて、何度も同じところを読み返します。
1行がやけに長い文もあれば独り言?のような文もあり、すごく丁寧でまわりくどいような、比喩もちょっと独特でわかりづらく・・・。
HPの内容が本になったようなので、そうなってしまったのでしょうけど。
なので読んでいるとイライラしてしまい、私にとってあまり好きな本とはいえません。

そして局をとらないということは、通根する干が少なくなるということで、泰山流や透派とはまた結果も変わってくるのですな。
主張していることは確かにそうだよなあと説得力もあるし、シンプルでいいのかな〜とも思うのです。

ただ私の身内の命式は歳運で局となる場合が多く、局が成立した時に幸せなことや健康問題が出たようなこともある感じ(局が原因だとも言えないかも)なので、どうなのかな〜と、他の流派についても学習して考えているところです。 
しかし、学習すればするほど、どれが正しいというか自分にあっているのかがよくわからなくなってしまっている状況なのだなあ・・・。

四柱推命にこんなに流派がある中で、自分なりの主張や方法が確立できている人ってどうやってそこに至ったのだろう・・・と、迷い多い私は考えてしまいます。