完全独習版「子平推命」

 
  
  完全独習版「子平推命」
   小山 眞樹代著 説話社 5600円+税


 
この本は、以前から気になっていたので思いきって?自分の誕生日に買った本です。
いろいろなことがあってずっと集中して読めずにいましたが、やっと最近熟読できました。
 
透派の本なので、格のとりかたや合・冲去の方法などはかなり特徴があります。
透派の看命法については賛否両論あるようなのですが、私にとってはかなり収穫のあった本でした。
今まで疑問に思っていたことに、少し解答をいただけたからです。

 
(疑問に思っていたこと)

1.従格は従神に従うのが吉ということだが、従神が火や水の人にとっては
  調候的にどうなのか
  偏りが強いのはよくない影響は出ないのだろうか?

2. 体神が日主ではない時に成敗と幸不幸が全然別々になるということは
  (以前読んだ透派の本より)、どういうことなのか? 

1については・・・
「抑扶」は「成敗」を示し、社会的立場を判断することであり、「調候」は「禍福」を示し、家庭的立場(健康)を判断するということ。
格局が成立した場合、社会的発展や成功が得られるので表面は幸せそうでも、内面では人生が楽しくない、悩みを抱えることになりうる、
ということのようです。
ただ、冬月の日主は自身が水(特に壬)のために寒命の凶兆はないと書いてありました。

2については・・・
日主以外の従格は、外で成功しても禍福の面で家庭や自己の内面または健康などで苦労があるということで、1と似た兆候ですね。

 
他にも小さな疑問について、そういうことなのか〜と、いろいろ理解できました。

寒暖燥湿の象意や十干の相互関係、大運で訪れる通変星が命式にとって吉凶の違いによる象意、有名人の事例(生時は推測が多いですが)など、かなり読みごたえがあり、文章の優しい感じもよくてとても素晴らしい本だと思います。
まあ、繰り返しになりますが透派なので個性的な看命法をとるのですけど。
 
透派の看命法は私には合っている気がしました。
この本の方法で考えていくと、私の命式は身弱の仮の従旺格(和用神のため実際は従強格的)となり、歳運によっては弱い真の正官格に変化します。

合っていると思ったのは、他の流派で考えた時にはきっと私は身中〜旺の内格で正官格となり、歳運で日干や印の干支がきた時には凶になると考えるのだと思うのですが、そうなる時代を振り返ってみた時どちらかというと活気があったというか、あまり凶だとも思えずしっくりこなかったからです。
 
そして、透派では干合して変化する五行が月令を得た場合には変化干合すると考えるのですが、私の場合、退職・結婚・移転した年からちょうど大運が変わって変化干合するので、体神(格)も(官に)変わることになります。

この本によると、「命式が変化干合して何か別の体神に変わった時、従格が破格して内格になれば自己の価値観が変わるため、従来の流れがガラリと変わります。仕事を辞めたり、人と離別したりなど、身辺が大きく変化してそこから運が落ちてゆく場合もありますが、ステージアップの変化になる場合もあります」ということで、まさにそういう状態となっています。

これは他の流派で考えた場合、私の命式ではきっと変化干合はとらないと思うし(月支が冲にあっていて大変弱く他に官はないから)、そもそも従格という見方もしないでしょうし。(きっと干合にあうことで日主と印が弱くなるので吉という見方はするのかなとは思いますけど)

そしてちょっと話はそれるかもしれませんが、私の高校時代の友だちで私と同じ誕生日の子(生時は知りません)がいて彼女(独身)は教員をしているのですが、私と同じ大運の変化干合が行われた年から教育委員会に配属になったのです(希望ではなかったと思いますけど)。
つまり私と同じ誕生日ですから変化干合して官が強くなり、官の象意である仕事の比重が強くなって昇進?や多忙になったとも考えられます。
そして私の場合は、同じく官の象意である結婚をしたと、こじつけて考えてみると運命というか四柱推命は面白いなあと思うのです。
 
ただ、この透派の看命方法でいくと、今年は私の命式は財生官で官がさらに強くなって従殺格となってしまいます。
こんなに格がころころ変わるものなのか・・・そして大もとを従旺(強)格と考えると破格となっているわけで、これはどういうことになっていくのか?

今年の行く末が不安でもあり、どう転がっていくのか知るのが楽しみでもありますね。
官がかなり強くなるということは、家事(今の自分の仕事)など私を取り巻くことが大変になるとか、官を示す旦那が多忙・問題を抱えるとか、吉であるならば旦那の仕事が発展するとか・・・になるのかなあと思っているのですが。

旦那の生時がわからないので、なんとも解釈できません。
現在、旦那はちょっと大きな仕事を2つも抱えていて毎日が多忙であり、私はと言えば身体の調子がやや不安定気味だし。
とりあえず今年は、自分の思うようにはなりにくいと割り切って、我を抑えて官(自分を鍛えるものや旦那?)に従って謙虚にすごそうと思っています・・・。
 
まあ、大変なことも後になれば自分にとって大切な経験になっていることの方が多いので、いろいろ学習するにはよい機会なんだろうな〜。