ヘリオセントリック占星術で生時を考えてみる

 
10月に、旦那方の叔父が亡くなりました。
畑で育てた新鮮な野菜をたくさん分けていただき、夏祭りには一緒にビールで乾杯した、気さくな叔父でした。
火葬場でわずかな骨になった姿を見て、物質的な肉体としての役割を終えたのだな…お疲れ様でした、と、ご冥福をお祈りしました。

霊魂の世界があるのかはわかりませんが、周りの人たちに温かく見守られて逝くというのは、幸せな最期です。
私には子どもがいないので死ぬ時はどうなるのだろう、という思いもよぎりましたが、そんなことを不安に思ってもしかたありませんね。


さて、ヘリオセントリック占星術は精神的な魂目線で考えます。
物質界では、形あるものはいずれ滅びるし、資源や物も使えば枯渇・減少していくのに対し、精神的な楽しみは減ることはなく増やすことができる、という“無尽蔵な創造力”について考える占星術です。 
実は、ひと月以上も前に購入したヘリオセントリックを含む西洋占星術の本を、未だに読みこなせていないのですな。
1冊の本を行きつ戻りつしながら読んでは、ホロスコープを作って考えてみる…ということを繰り返しているものですから、次の本へと進まないのです。
 
さて、ヘリオセントリック占星術ホロスコープを作るには、
無料サイト「astro.com」の中の「Horoscope Chart Drawings」→「Extended Chart Selection」で、作成することができます。

※ optionsで「Heliocentric」を選択します
[astro.com]のHP 
 ⇒All free horoscopes at Astrodienst - Astrodienst
 

ヘリオセントリック占星術では、ジオセントリック占星術とは異なるホロスコープができあがります。
月と太陽星座がなくなり、地球星座が現れます。
太陽に近いところを公転する惑星ほど、ホロスコープの座標がジオとは大きく異なってきます。
 
ヘリオでは、生まれた時間によるホロスコープの惑星度数の変化はほぼありませんが、地球より内惑星である水星と金星の度数は少し変わってきます。
水星では日内差が〜5度ぐらい、金星では〜2度ぐらいの誤差となります。
このことから、水星と金星のサビアンシンボルを読んでイメージに近いものをさがすことで、生まれた時間を推時できるのでは?、と考えてみました。
さらに、その時間帯のジオでのホロスコープを出し、ASCのサインでその人の外印象を推測してみると、さらに時間をしぼりこめる気がします。
  
ということで、旦那の生まれた時間について推時を試みてみました。
さらに、その時間帯の四柱推命の命式や紫微斗数の命盤を出して照らし合わせてみると面白いぞ!と、熱中して取り組んではみましたが。
何となくこの時間帯かも?と思われる生時は推測できるのですが、結局のところ正解というのは謎なままなので…スッキリしないのでした。

私から見たイメージ像を投影した命盤から読む“今後の運命”について、人様にアドバイスする意味ってないよなあ、というところに結局至るのですな。
占いは、生まれた瞬間の暦や星の相から読み取るという神秘性が魅力なわけで、逆に占い結果に寄せていく人生なんてナンセンスですよね。 
  
とりあえず、ヘリオセントリック占星術については、水星と金星の度数に多少誤差は出てもサインが大きく異なることはないわけで、生時がわからない方でも占えるというメリットがあり、吉凶に振り回されない可能性の占星術、自分の創造による生、という解釈をするのが魅力ですよね〜。

四柱推命(子平)や、紫微斗数、ジオセントリック占星術などは、まさに実生活での吉凶がはっきり出るので、金銭や恋愛などの個人的な事象や年運の運勢については推測しやすいのですが、良くない場合には突破口が難しいわけで、与えられた人生に柔軟に適応していくための時期をみる処世術といった印象です。

先を見通して動くことは大事ですけど、占い結果に振り回されやすくなる、という副作用ももたらしますね。 
そしてこれらの占いは、生まれた時間がわからなければ結果を得ることはできないし、結果の解釈も丁寧にするほど時間がかかるわけで、占い師としてやっていくには難しい占術の部類になるでしょう。 

占いができる人になりたい!とがんばってはいますが、道を極めるにはまだまだ時間がかかりそうです…。 
というか、あれこれと様々な占いに興味が広がってしまうことに問題があるのですがね。

私のヘリオでの地球星座のそばには「ビンデミアトリックス」という、“コレクションや成果を集めて選別する”意味をもつ恒星がありますし、水星も魚座6ハウスですので、雑多な知識を集めては自分なりに選別することに集中してしまう、のでしょうね〜。
 
様々な占いを試してみることは、自己分析のツールとして得られるものも大きいと思います。
占いで生時を考えてみるのも、きっと自分のことであれば潜在意識的にこれだ!と思える時を探し当てることはできる気もします。

生まれた時間がわからないけれど生時を使う占いに興味がある方は、ヘリオセントリック占星術ホロスコープを出し、水星と金星のサビアンシンボルに注目してみると、何かヒントを得られるかもしれませんよ!