台風の影響か、気温もガクッと下がり、急に秋めいてまいりました。
日の入りが早くなったなあと感じてはいましたが、明後日はもう秋分の日ですものねえ…。
さて、「ディグリー占星術」~松村潔著~。
こちらは、サビアンシンボルについて、1~30度の度数の数字がもつ意味、について説明が割かれた本です。
『シンボルというものは中心的な役割にはならず、むしろ軸になるのは数字の意味であり、シンボルとしてのイメージは、その周囲にまとわりつく周縁的なものである』という観点から、各サインの同度数には共通性や法則性がある、ということで、各サインのサビアンシンボルについて並行に書かれてあるのが、私にはとてもわかりやすく感じました。
一見不幸だと思われることでも、主観をどこに置くかで視点をシフトしてみると、見え方や解釈も変わってくる、ということで東日本大震災時のホロスコープを説明していたのは興味深かったですし、以前読んだ松村氏の東日本大震災についての雑記の内容が、これを読んでよく理解できました。
『特徴的な度数』というのも、特記されていました。
・11度と21度は、3分割での上昇域であり、テンションの高さを表わす。
・8度と16度と23度は、4分割の安定域であり、安定のために裏側に対立するものを含む。
・特に16度は2分割で真ん中、最も折れやすい場所で反対側のものが流れこんできて複雑なものになる。
・30度での黄金分割(自然界の中で完成された比率)は、“未知の探求”の12度と“悪乗り”の19度。
私のことを言えば、水星は牡羊座の8度にあります。
そのまま本文を載せてみますと、
『風になびくリボンつきの大きな帽子、東に向いている』
これまで自然界の影響にそのまま振り回されていた人が、自分のポジションを安定させ、そのことで外界の動きを敏感に意識することができるようになったというものです。
定点を決めると今までとらえどころのなかったものの動きがわかるというのは、例えば海の中のブイとか、あるいはこのシンボル通りに、風に反応するリボンなどです。
そういうものがあると、風の方向とか動きを見ることができるのです。
占いを学習する人が多いのですが、すると占いの道具はこのリボンのようなもので、とらえどころのない動きに言葉の定義を与えます。
漠然とした動きを識別する目安が手に入るということです。
この説明は、私の占いへの姿勢そのもの!な感じでした。
そして、ヘリオセントリックでの水星は、魚座の21度。
『小さな白いヒツジと子供と中国人の召使い』
受容性のピークを表します。
21度は最強の場所ですから、魚座において最強ということは最高に頼りないという意味にもなるでしょう。
柔軟性と受容性、そして未来を引き寄せる力となります。
「最高に頼りない」というところ、笑えます。
精神性のためだけに、占い知識を何でもかんでも曖昧に取りこんでいる、という水星の方向性が感じられますか…
ちなみに、私は数秘については全く無知なのですが、このディグリーで扱っているのは、空間的な数字(砂描き算)ということです。
順番に数えていく数字(小石並べ算)は加算していくもので、時間数字。
それに対して空間数字は全体の範囲の中においての分割、総数に対する円の内部分割した数字の意味、ということです。
サビアンシンボルについては、数字度数の意味を憶え、そこに三区分や四元素の特徴を織り交ぜて考えられれば、イメージの幅が膨らんでくるでしょうね。
ところで私は、松村潔氏の著書ばかり購入して勉強しておりますが…。
私の水星・キロン・ヘッドが松村潔氏の牡羊座水星に合なのもあって、氏の占星術の知識を収集しようとしてしまうのですよねえ。
私のヘリオ水星は、氏の太陽に合でもありますし。
さらに私のASCに、氏の天王星が乗っているので、私にとっては“個性的な天才!”の存在なんですよね。
(まあ誰から見てもそうでしょうし、松村氏と同じ世代の人は天王星が同じ位置にありますから、私にとってはそう感じやすいということですが…)
あれこれ集めた本の知識を、使いこなせられたらいいのですけどね…(^_^;)
何度も読みこむことで、少しずつ知識を固めていきましょう!