「神との対話」
ニール・ドナルド・ウォルシュ著 吉田利子訳 サンマーク文庫
最近知り合いになった薬剤師さんがスピリチュアル意識の高い方で、おすすめの本をお借りしました。
この本は、著者が人生に失望しかけて「どうしてこう何もかもうまくいかないのか。
神様、あんまりではありませんか」と、神様に恨みつらみを綴った手紙を書いた時に、自然にペンが動いて神からの返事が記された…という著者の身に起こった実話?ということです。
著者の人生の質問に神が応えていくという設定ですが。
書いてあることは、なるほど〜と思うことがたくさんあるのですが、これでもか〜…とためになるお話が次々に続くので、ちょっと疲れます。
私が一番影響を受けたのは、後半の“引き寄せの法則”にも通じる話でした。
本文より〜
こう考えてごらん。「わたし」という言葉は創造というエンジンをスタートさせるキーだ。
「わたし」という言葉は非常に強力だ。宇宙への宣言、命令なのだ。
さて、「わたし」という言葉(これは「偉大なるわたし」を呼び出す)は物理的な現実を生じさせる。
したがって、「わたし」+「成功したい」で、成功したがっているあなたが生まれる。
「わたし」+「もっと金が欲しい」で、金を欲しがっているあなたが生まれる。ほかのものは何も生まれない。
なぜなら、考えと言葉は創造につながるから。行動も創造につながるから。
だから、あなたが成功したいとか金が欲しいと言い、そのように行動すると、あなたの考え、言葉、行動がそろって、あなたは確実に、その「欲しい」という状態を経験する。
わかったかな?
つまり、「がんばろう〜!」と思って口にしていると、がんばらされる状態を招くということですよね。
旦那は、よく「負けるもんか〜!」と言っているのですが、歯をくいしばって頑張るような状況を自分が招いているのかもしれないなあ…と。
まあ、好きでやってる部分もあると思うのですけど、これからは「できるぞ〜!チャンスをありがとう〜!!」と言ってみれば?と、アドバイスしてみました(笑)
(「プラス思考の最高のかたちは、感謝の言葉だ」ということなので)
この本の解説を田口ランディ氏がしているのですが、それが正直な感じでよかったです。
ランディ氏は著者に「あなたは本当に神と会話したのですか?」と率直にたずねます。
それに対する著者の応えは、「問題は私がほんとうに神と会話したかどうかではなく、この本に書かれてあることのどれか一つでも、あなたが価値あるものと思ってくれたかどうかだと思うのです」というものでした。
『神との対話』に書いてあることを注意深くライフスタイルとして実行していけば覚醒でき、この世界のために、一日でも早く一人でも多くの人に、宇宙の真理に気づいてほしい、と著者(神様)は厳しく急いでいるようだったと。
著者であるウォルシュ氏のことは好きだけれど、ウォルシュ氏と対話している神様はランディ氏にとっては“威張っていて怖くてお節介”なので好きではないと(笑)
~田口ランディ氏の本文解説より~
私も『神との対話』は、これが真実かどうかについて問わない。
そしてすべてを鵜呑みにしたりもしない。
自分にとって価値があると思ったフレーズを、自分のそばに置いている。・・・
もちろんアドバイスは受けるが、私は私のやり方でやっていく。
効率は悪いし、何度も同じ場所でつまづく。歩みは遅く、不安と恐ればかり気にとられている。
それでも、人から教えられてしまっては発見する喜びがなくなってしまう。
私だって、いつか自分の神と対話したいし、この世界を自分で発見したいのだ。
そのとき、私は私のやり方で神の言葉を翻訳するだろうし、世界を私の眼鏡で見るだろう。
それこそが私のリアルである。
ランディさんに同感〜!