オポジションについて考える

オポジションというのは、西洋占星術で2つの感受点が180度で対向する関係です。
東洋占術で言えば、冲(チュウ)ということになりますかね。
ま、東洋占術ではどちらかというと凶意が強く、対向するものをきつくこらしめるような意味合いをもつでしょうけど。

西洋占星術オポジションでも、にらみ合うような関係なので、対立しており緊張感が強い、という意味になります。
本では、感受点を演者と観客という関係で考え、反応をダイレクトにつかめて客観視できるという説明をみます。

緊張感があり困難さはあるけれど、使い方によっては対外的な自己表現力とその客観化をもたらすアスペクトとなりますね。
そういった意味では、オポジションは何かに働きかけるとか行動を起こすには必要なアスペクトということです。

私の場合、太陽と月がオポジションなので、客観性は強い方だという自覚はあります。
自分の内面と外面に葛藤は多い気はしますが、なんとか落としどころを考えようとすると言いますか…。
太陽は10ハウス、月は4ハウスにあるので、仕事に自分らしさを出そうとするし私生活を合わせようと努力するところもあります。
今は太陽を旦那に投影していると考えると、旦那の仕事(生活)に口をはさむし合わせようとする、という感じになっているかもですが。 


ヘリオセントリック占星術でも、オポジションは重視されているように見受けられます。
ヘリオでは、太陽サインのオポジションにあるサイン(度数)に地球があるというところから考えますし。

私の場合は地球サインの性質は、ジオでの月のサイン(天秤座)なので、しっくりくるのですよね。
というよりも、太陽サインである牡羊座の方に、ず〜っと馴染みをもてなかったのですけど。

松村潔氏の2015年12月の雑記帳でのヘリオセントリックについての記述を読みますと…
サインの180度関係は、互いを反射器にして、自分を意識する。
互いを反射器にするが、この対向にあるものを、自動化して活用している。
たとえば、太陽サインが獅子座の人は、熱感覚。地球ポイントは水瓶座の嗅覚。
嗅覚を発揮するには、自分の熱感覚を活用しつつ、それを消さなくてはならない。  ・・・
太陽サインの獅子座を持っている人は、そのことを自己想起していない。
でも、獅子座という熱感覚を意識するというか対象化すると、水瓶座の嗅覚がクローズアップされる。
その嗅覚で、自分の熱感覚に気がつく。

※ この松村氏の雑記帳の記事 
 ⇒ 2013年11月からの雑記帳: 20151201 今日もヘリオセントリック講座だ


松村氏のヘリオセントリック占星術の本を読んで、サインの「12感覚」という概念を知ることで、“牡羊座感”は自分の中であまり意識してなかったけど使ってたんだな、と気づきました。

牡羊座というのは「自我感覚」だそうです。
ビジョンを掴めないままに模索しながら、自分を押し出していこうと試していくような感覚。

自分の行動を振り返ってみると、とりあえずやってみるとか、独学での習得タイプ。
仕事も集団に関わっていたのですが、やってることは単独でもがいているとか、1人工夫して取り組んでいる感じ…はありましたからね。
そして、これでいいのかどうかが心配、実感がない、常に模索しているという…(特に仕事観)
牡羊座の象意を自分の感情として感じることは少なかったのですが、この「12感覚」で考えると、うんうんと馴染んだのです。
  
また、『三次元占星術』 〜松村潔著〜 では・・・
180度は卵を割って外に飛び出すというアスペクトで、何か外に働きかけたり、あるいは外に公表したりするには不可欠なアスペクトであり、180度とは静止した円が割れて「前に進む」という意味そのものです。
本人がそのアスペクトを持たない場合には、トランジット、または相性などでこの180度を作らないことには、その人は外への働きかけは何もしないことが多いのです。・・・
ヘリオセントリックの場合、太陽から惑星へということで、卵は割れているのですが、地球環境の中であらためて何か働きかけをする際には、惑星同士の180度が必要になります。180度のアスペクトが必要というのは、ジオセントリックにおいても同じことです。 

 

私のヘリオでの地球は旦那のヘリオでの水星とオポジションにありますので、お互いの人生に創造性を与えあえる間柄のようです。
結婚してから様々なきつい変動も経ておりますが、占いに関心を持ったり手作りを楽しんだりという生活にシフトしてますから、ヘリオでの地球意識が発揮されつつあるのかもしれません。

これからは、天秤座の「触覚」を意識しつつ、自分を活かせる“範囲”を探りながら集中して取り組めるものを実践していきたいものです。
私の地球星座のサビアンシンボルの意味は“休む・リラックス感・潜在意識”といったキーワードで、ゆるっとした可能性の発展という感じなので、のんびりモードになっている気はしますけど…(笑)
  
オポジションはハードアスペクトという位置づけではありますが、“受け入れて押し出す力”であると考えれば、ストレス反応でもあるし呼吸作用でもある、というような柔軟な捉え方をするのがよいように思います。