「一陽来復」!

 
以前、自分の仕事運をコイン易で占ってみた時にでたのが、「山地剝」に「坤為地」の之卦でした。

「山地剝」の卦は、物がはぎ取られて尽きてしまおうとしている卦であり、卦は五つの陰の上に一つの陽が乗っている形です。
土台に力がなく、まさに崩れ落ちそうな状態です。
栄華を極めたものもいずれは行きづまって落ちていくという状態を示しており、じっと動かずに自然の成り行きに身を任せるしかないという意味です。

そして、剝ぎ尽くされることが上の頂上まで極まり、陽気がなくなって全陰となった状態が「坤為地」。
陰の極みです。万事を受け入れ、従順に地道に控えめにすごす時です。
 
この卦を得て以来、今は何も動かずに毎日をコツコツすごしていくしかないかな〜と、求人情報などを見るのもすっぱりとやめておりました。
というか、働かなきゃという焦りのようなものはあっても、実際のところはまだ仕事に取り組む意気込みももっていなかったのかもしれません。
 
そんなこんなで2か月。
実は先日、習っているヨガ教室の先生から「仕事(事務作業)を手伝ってくれないかな〜」と声をかけられたのです。びっくり・・・。
私が仕事をさがしている話などしたこともなく、特別に親しくさせていただいていたわけでもなく、まして私の履歴なども全く知らない方なのですが。
不思議ですね〜。探すのをやめたら向こうから話がころがってくるとは・・・。
とてもびっくりして、声をかけてくれたことがとても嬉しかったのですが、このお仕事(と言ってもアルバイトのようなものですが)を引き受けても迷惑はかからないのだろうかと思い、これまたコイン易で占ってみました。
 
今回でたのは「地雷復」に「震為雷」の之卦。
地雷復」の卦は、初爻の陽の上に五つの陰がある形で、陽気がごく下層にかえってきたことを示します。
地雷復」の卦の大きな意味は「回復の原則」で、再出発の時であり「復活、元に戻る、再チャレンジ」で、「地」の下に「雷」が潜む形の、これからじわじわと上昇していくという意味があります。
「山地剝」が旧暦の9月(夜である陰が少しずつ長くなってくる時期)を指し、冬至の直前ぐらいが「坤為地」の時期であり、「地雷復」は冬至(陽である昼が少しずつ長くなってくる時期)で、「一陽来復」という意味があります。

お正月など新年を迎えるのにも「一陽来復」という言葉を使いますよね。
ちょうど、今は冬至をすぎて新年を迎えようとしていますから、今ぐらいの時期(春がくるような気配はあるけれども、まだ実態としては感じられないから春を迎えられるための準備をしておくのがよい)のことをいうのでしょうかね。
まさに、以前の「山地剝」から流れるような変動の卦である「地雷復」を得たので驚きでした。

そして「震為雷」は雷が2つ重なる卦で、集中力をもって奮起して事にあたるのがよいそうです。
また変動や突発的な出来事も多く、騒がず冷静に対応すればうまくいく時だということです。
ただ、雷は形がなく一過性のものなので、長続きせず目に見えた成果を残し難いともあります。

全体の解釈としては、ぼちぼち仕事を始める準備をしていくのによい時期にはなってきており、突然にやってきて驚きと喜びをもった仕事の口なのですが、現実はからまわりする可能性もあるってことかも?しれませんね。
さてさて、どうなることやら・・・。
 
しかし、易は変化していくものだということを、まさに実感できた卦を得たものです。
不思議だ!